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陳情26第2号並びに第6号
特定秘密保護法の廃止を求めることに賛成の立場で討論します。
昨年12月に成立した特定秘密保護法は、「我が国及び国民の安全の確保」のための法律だと政府は言っています。
しかし成立してしまってからも連日さまざまな分野の人々が反対の声を高めているという異例さが特徴の、この法律の問題点は3つ挙げられると考えます。
1つは、「特定秘密」の範囲を防衛・外交・特定有害活動の防止・テロリズムの防止に関する情報を挙げていますがその秘密の範囲が曖昧なことと、秘密を指定するのが行政機関の長だという問題です。
2つ目に、この法律が懲役10年以下の重罰で取り締まろうとしているのは、限られた公務員の秘密漏えい行為のみならず、広く国民の日常生活だということであり、
3つ目には国会議員の活動も大きく制限し、国権の最高機関である国会よりも、秘密を指定した政府の力が上になることです。
公務員やジャーナリストだけでなく、例えば野鳥観察の時、自衛隊の演習に出会って、つい気軽にブログで知らせたり、原子力発電所の調査に出かけ、施設が望める小高い丘から写真を撮ってツイッターでつぶやいたら処罰されたなどがこの法律で起こります。
戦前の広島県で、公園内で酒宴を開いている仲間を写真撮影した料理人が検挙されました。「許可を得ずして水陸の形状を撮影」したことが軍機保護法に違反したということだったのです。
このように、特定秘密保護法によって国民の「知る権利」や「報道の自由」が奪われてしまうことは明らかです。
〜♪真実を 求め どこまでも ひとすじの道 ともに進まん♪〜
横手南中学校の校歌の一節にあるように、平和に暮らせる日本を、将来を担う子ども達に引き継いでいくために、私たち大人は「国民の目と耳と口をふさいでしまう秘密保護法」をぜひ廃止していく責務があると思います。従ってこの陳情の願意を妥当と認め、賛成討論とします。
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