厚生常任委員会の管内視察
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「厚生常任委員会の管内視察」
12月13日の委員会は、午前中に市内の施設を視察し、午後から「高齢者福祉」について高齢ふれあい課のレクチャーで研修しました。視察先は、先月完成した横手幼児園と、障がい者の生活訓練施設「のぞみ」の2か所です。
横手幼児園は100周年を誇る歴史があり70人定員のところ80人が通っているそうです。子どもの目線に立ち、保育士さんも調理担当の方々も働きやすい設計でした。特に注目したのは
@玄関のドアが体重25s以上の人にしか対応しない(小さな子が外に飛び出さないように造られた)こと。

安全第一の玄関ドア
A玄関のすぐ隣に「みんなの部屋」が造られ近所のお年寄りが気軽に集まって世代間交流ができるようにしていること。
B2階の乳児室がほふく室と保育室がきちんと位置付けられていること。
C遊戯室から給食室の様子がガラス越しに見えること。

遊戯室からカーテンを開けて給食室を見られる!
D保育士さん用にシャワー室があること(子どもの嘔吐や排便などによるノロ対策にも有効)。
E玄関から保育室にわたる廊下が車いす用のスロープも造られていること。などです。
現場の声が活かされているのですね。のびのびと楽しそうでいて、落ち着きのある子どもたちの様子が印象的でした。
社会医療法人「興生会」は生活訓練施設を2か所運営しています。精神や知的に障がいのある方を対象に35名の定員で、通所が基本ですが宿泊や訪問による訓練もしているそうです。

社会医療施設「のぞみ」と「やまぶき」
地域で自立した日常生活や社会生活を送るために2年間生活訓練をしており、卒業!後は、横手駅前ワイワイぷらざ1階の喫茶「くつろぎ」で働いている方など様々な職業で頑張っています。市内7か所のグループホームも運営しており、市の行政とも連携して障がい者福祉を担っている実情を学びました。
午後は、介護保険の実態を中心に横手市の高齢者福祉について研修しました。
もともと高齢化率の高い横手市は、急速に75歳以上の人口が増えるわけではないこと。約6000人が介護認定を受けており、そのうち5000人が介護保険を利用。要支援1と2は約16%。横手市は居宅(家族と同居)が多く、居宅サービス費中ショートステイが31%・デイサービスが21.5%・訪問介護が16.3%。要介護3以上で特別養護老人施設の待機者は258人で、来年度80床が新設されたら約178人の待機者になる予想。
*介護保険制度が改正された時の問題点について:国は要支援を介護給付から外す方向⇒市の財源的には変わりはないが、介護職員が確保できるか?
10年後の予想は認定者250人増加すると、もう100人の介護人材が必要。しかし4割が軽度と推測すれば人材は確保可能。ただし処遇改善が必要
……など、具体的な質問と説明がありました。
第二弾〜第三弾と続きの学習が望まれます。 |