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  2014年9月議会代表質問Q&A
 
 人口減少社会の到来、加えて税収や国からの交付金等の大幅減少が予測される中にあって、我が横手市を守り発展させるために、地域資源の有効活用という面から次のとおり代表質問をする。

問 横手市の資源は何であると考えるか? 
市長は就任以来「横手市は農林業が基幹産業である」という考えを前面に掲げてきた。横手市の面積の54%が山林。耕地面積は26%。さらに65歳以上の人口割合が31.4%である。
 高齢化社会の先行き不安が全国的に広がる中、各地で既に始められている、新しい切り口のバイオマス構想をもとに、一見活動停止に見える耕作放棄地が地域の新しい資源となる「宝」の可能性を秘めていることを紹介し、市長の農業未来像を問う。

 森林の持つ多面的機能は大きな意義を持つが林業は採算性が低く、後継者不足でもあり、打開策としてコストダウンや間伐等集約化と人材育成で安定供給を目指す。2010年農林業センサスによれば市内耕地面積の2%が耕作放棄地。農畜産物生産に活用する。

問 横手のバイオマス構想の実態と今後の展望について。
横手市でも合併後の10年間、バイオマス関連の取り組みがなされてきた。しかし実証の段階で低迷している。
 バイオマスとは「再生可能な、生物に由来する有機性資源で、化石資源を除いたもの」と定義されているが、木質バイオマスを活用した町づくりを進めている北海道下川町では「資源のあるところに産業が生まれる。エネルギーの自給が雇用を増やし、人口減少を食い止める」と位置付け、地方自治体の課題を乗り越える有効な手段としてバイオマスを捉えている。
 下川町では、材木としては使えない間伐材の切れ端や、河川の流木や街路樹を刈り込んだ枝などを半年以上乾燥させた後に砕いて、ペレットよりも安価なチップの状態で、公共施設などのボイラー燃料にし、熱を供給するだけではなく、発電も行なっており、関連事業所も増えて雇用促進につながっているという好循環の仕組みが全国のモデルになっている。
 また、長野市では、森林組合から木材を購入するなどして、薪割り作業で雇用を生み「薪ステーション」を設置して地域のストーブやキャンプ場、パン屋、温泉の加熱に熱供給している。 このように今まさに、本気になって「バイオマス・タウン」の実現に向かって取り組むべきと思うが、これまでの横手市のバイオマス対応の検証を含めて、市長の考えはどうか?

 平成19年3月にバイオマス・タウン構想事業を開始した。計画に則り畜糞などやもみ殻などで様々な実験・調査を行ってきた。廃油を精製したBDFは年間5400リットルに及び大雄地域で重機の燃料に活用していしている。また副産物のグリセリンをもみ殻の発酵に使い、ボイラー燃料として菌床しいたけなどの施設栽培に活用。燃料高騰の折、循環型農業を進めていく。

問 横手市にも活かせるバイオマス資源は何かを追求し、バイオマスを活用した「バイオガス産業」でエネルギーの地産地消を目指す取り組みについて。
私は、横手市の資源は山林に加え、耕地あるいは耕作放棄地であると考える。今、国の減反廃止策によって、農業者は大変な困難に直面している。飼料用米や特別栽培米などの生産に切り替えるとしても、例えば飼料用米を消費するに足る畜産業が、TPPとの兼ね合いで経営が危ぶまれている問題などがあり、日本農業の行方は混とんとしていると言わざるを得ない。
 そのような状況下、耕作放棄地を使って「稲わらバイオマス」を採用する自治体が出てきている。もみ殻にする作業手順がなく、稲わらでメタンガスを発生させ、残る二酸化炭素を水素で分解させて天然ガスと同じ物質にし、自動車の燃料にする取り組みとしてバイオガス・プラントが経済産業省の補助金や過疎債を使って普及しつつある。熱の供給と発電・売電に発展している事例もあり、事業展開する価値は大いにあると考えるがどうか?
 「食」の地産地消と同時に「エネルギー」の地産地消をぜひ実現し、雇用が増え、人口が増加する豊かなまちづくりのためにも、このことを考え、取り組むべきと提案する。

 間伐材やもみ殻等は多量にある資源だが、収集・運搬コストがかかり増しのため、利用が少ない状況である。しかし今後は第二工業団地で持続的に実証実験を重ね、バイオマス発電の実現をめざす。
 今年4月16日に市自然エネルギー活用研究会が発足し、官民共同の調査研究を進めていく。


問 当時の記念講演は私も拝聴した。バイオマスについても学ぶことができた。しかしその会場には生活環境課だけで、農林部の参加はなかったようだ。市長は「部局横断」をモットーとしているが、これこそまさに全庁で取り組むことと考える。また、教育委員会でも学校給食や栄養教諭の活用でぜひ子どもたちにバイオマスなど自然エネルギーについて学ぶ機会をつくってほしいがどうか?

 学校では残食調査を定期的に実施しており、そこからエネルギーについての学習に結び付ける重要な視点と受けとめる。栄養教諭との関わりについても今後検討していく。










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