雪の事故防止を考えるシンポジウム
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「雪の事故防止を考えるシンポジウム」
1月26日、吹雪の日曜日、かまくら館で時宜を得たシンポジウムがありました。 秋田県南NPOセンターが主催で県や市の職員はじめ近所の駐車場が満車になる参加者でした。
国土交通省の国土政策局地方振興課による「共助による地域除雪の手引き」も@まずは地域で何に困っているか話し合い。A地域の力でできそうなことからトライアル。と書かれています。
そして「命を守る除雪中の事故防止10箇条」は
@作業は家族・隣近所にも声掛けて2人以上で!
A建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
B晴れの日ほど要注意。屋根の雪がゆるんでる!
Cはしごの固定を忘れずに!
Dエンジンを切ってから除雪機の雪詰まりの取り除き!
E低い屋根でも油断は禁物!
F作業開始直後と疲れた頃は特に慎重に!
G面倒でも命綱とヘルメットを!
H命綱・除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
I作業のときには携帯電話を持っていく!
とあります。…
それでも毎年除雪中の死傷者は減りません。実態は豪雪による死者の66%は65歳以上であり、82%が除雪中ということです。
今日は消防本部職員などプロのシンポジストが、まず、命綱の結び方(もやい結び)を実演してくれました。ベストに組み込まれた命綱の紹介もありました。
命綱を屋根に留める固定金具は「雪対策の助成」として30万円を上限に15%まで横手市から補助があることの紹介や、作業前に行うと絶大な!効果のあるストレッチを健康の駅で行っている「らくらく体操」から紹介されるなど、除雪作業の基本を改めて教えてもらう、ありがたい企画でした。

最後に「若者会議ネットワーク」の代表が、2月23日・10時から横手高校の野球グラウンドで「スポーツYUKIYOSE世界大会in横手」のお知らせがありました。
過酷な雪寄せを楽しみながらスポーツ競技にする発想は貴重だと思います。最近は市外や姉妹都市の厚木市はじめ県外からも、集団で雪寄せのボランティアに来てくれる人々がいてありがたいですが、まず、雪の扱いかたを実地に説明することが大切で(秋田県南部の雪質は重く扱いにくいので…)、地元に住む私たちにとっても今日のシンポジウムは大局的に学ぶことができたチャンスでした。 |