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第44回 平和憲法をまもる秋田県民集会



 
 「第44回 平和憲法をまもる秋田県民集会」

 5月3日は憲法記念日。今年は日本平和委員会常任理事である川田忠明さんを講師に「憲法と外交で日本を守る~岸田大軍拡の危険とデタラメ」というテーマで学習しました。要点を報告します。
 まず今の世界状況をみて「ウクライナ危機から安全保障を考える」ときの教訓を2つ挙げられました。
 「教訓1」日本の食料自給率は38%(ウクライナは440%)自前のエネルギーは11%(ウクライナは65%)・日本は回りが海:物流途絶える・逃げる所無し+原発が国土に密集している。まわりは核保有国(米中ロ北朝鮮)→ウクライナ以上に破滅的な結末を迎える=このリスクをなくすのが政治の最大の課題である!
 「教訓2」戦争は突然起きない(ロシアとウクライナは2004年から対立していた)→政権が「外国が攻めてくる」時点から始めるのでは戦争・侵略を回避できない=対立を戦争にしない「安全保障戦略」が必要!
*憲法は使ってこそ力を発揮するものである=いまこそ憲法を使う時!…憲法はどんな「防衛」政策を求めているのか?
①「脅威」をなくす②日々のくらしと命を守る=憲法で日本と国民を守れる・守る・・・その憲法を改悪させない強い気持ちを中央政府が持つことが必要。ならば、憲法のどこをどう使うのか?・・・世界の平和世論を味方につけることが最大の安全保障であり、被爆国で・憲法9条を持つ日本は強力な平和のブランドを有していると言える。
→非軍事による安全保障を追求すること・・・これを「理想」とするか、現実の政策とするかで大きな差が出てくる。
例1:中国=脅威でなくすためには「対話と協議」を通じて危機管理メカニズムを構築し不測の事態の発生を回避する(2014年11月7日の日中合意で確認された)
例2、「海保も自衛隊も懸命にやっていますが、現場に頼り切ると危険です。政治、外交、経済といった多角的な対応で、なんとか打開策を見つけてほしい」(2022年12月2日佐藤雄二元海上保安庁長官が述べている)
例3、北朝鮮の挑発を止める決め手=交渉と対話で核抑止はできる(外交交渉により自国の体制維持を担保し非核化へ)
「ウクライナは明日のアジア(岸田首相の弁)ではない!」…NATOは軍事ブロックだが、TAC(東南アジア友好協力条約)は平和の枠組みであり、それに米中ロも参加する東アジアサミット(2005~)でネットワーク(AOIP…ASEANインド太平洋を
構想)を構築することにより、外交で安全保障が可能・9条が生きるアジアができていく。
「安保関連3文書」=国の在り方を変える大転換を政府は国会にかけることなく決めた。
「大転換①」敵基地攻撃能力は防衛ではない→日本は「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)に参加可能となる=米・インド・太平洋の軍事戦略(2017年)の同盟国として動員される…軍備増強→相手国が脅威を感じて軍拡→緊張高まる→衝突の危険増=抑止力では守れない
「大転換②」大軍拡(5年間で43兆円)…命とくらしを守る安全保障はどうなる?・「国防」は国民を守らない。
例1,「秋田県国民保護計画」2018年7月制定の中身①弾道ミサイル:警報と同時に屋内に避難(?)
②核攻撃:風下を避け、手袋、帽子、雨合羽等、口、鼻を、汚染されていないタオル等で保護(?)
③埋葬・火葬の準備、死体の捜索・処理の準備(?)…武力攻撃必至の想定・避難地や方法も無し
 これでは県民の命・暮らしは守れない→平和の「大攻勢」へ…憲法9条が明文として存在し、国民多数の支持を得ている今こそ「草の根」からの運動と世論が決め手になる==「改憲」の企てを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力をいますぐ始めることを訴えます…「九条の会」アピールより(2004年6月10日)といった内容の講演でした。
 今日の秋田魁新報の社説も全国首長9条の会から挨拶された鈴木俊夫さんが紹介されました。
 平和憲法を守らなければならない!と主張する地元紙があることにホッとします。また、赤旗日刊紙でも、一人芝居「憲法くん」を26年間演じてこられた芸人の松元ヒロさんの記事が載っています。

「日本国憲法はアメリカが押し付けたものではなく、イギリスの名誉革命と権利章典・アメリカの独立宣言と合衆国憲法・フランス人権宣言などの歴史を経て、2回の世界大戦の果てに行きついた考え方が日本国憲法で、自由と平和を求める世界中の英知が詰まっている」と。そして、「憲法を単なる法律の親玉だと思っている人が多いが、私達が私達を縛る法律と、主権者である私達国民が国を縛る憲法では種類が違うのであって、今、縛られるはずの人達が、現実に合わないからと憲法を変えようとしている。黙ってしまったらおしまい!」と訴えておられます。この言葉を肝に銘じて、私達国民はがんばっていかなければ!と改めて思いました。




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