第43回 平和憲法をまもる秋田県民集会
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「第43回 平和憲法をまもる秋田県民集会」

5月3日の憲法記念日、今年はオンラインで参加しました。憲法ができて75年、まさに今、ロシアのウクライナ侵略を目の当たりにして、平和を守るために何をなすべきか! 例年にも増して示唆に富んだ内容でした。
まず、渡部雅子 県原水協事務局長の基調報告に衝撃を受けました。私が生まれた1950年に朝鮮戦争が始まり、日本はその「特需」によって景気が良くなった…としか聞かされていなかった自分は70才を超えて初めて事実を知りました。
~~この3年間、神戸港から朝鮮に出撃したのは米軍だけではなく、丸腰の民間人も動員されたこと。戦争に巻き込まれて殺された日本人も多くいたこと。そして、この事実を踏まえて全国革新懇代表世話人である杉井静子弁護士の「平和と日本国憲法」の講演を聴きました。
日本の現状は…日米安全保障条約発効から70年が経過し、2014年の閣議決定では専守防衛から転換して集団的自衛権も自衛のための必要最低限であれば良しとなり、日本が攻撃されていなくても米軍と自衛隊が仮想敵国を攻撃可能と解釈したことは記憶に新しいと思います。(2021年12月15日、安倍元首相は、敵基地攻撃をアメリカだけに委ねたらアメリカの若者だけが危険に曝されなければならない。日本も一緒に行かなければ同盟として機能しないとまで言及)。
さらに最近は「反撃能力」と表現し、攻撃対象に「指揮統制機能等」を含めると拡大させています。プーチンが発している核兵器による恫喝で、核抑止力論は破綻したと冷静に理性をもって判断しうる現在、軍事力の増強によって戦争は防ぐことができないことがはっきりしたと言わざるを得ないと思います。
ですから「軍隊では平和を実現できないことを宣言した日本国憲法9条の精神こそが、戦争を遠ざけ、平和を実現する道」という今日の県民アピールが心に響きました。
今や全世界人類の目指すべき道は、軍事同盟ではなく「対話と外交による平和構築」なのだ!という意見を「お花畑」と揶揄する人々に、声を大にして言いたいと思います。戦争に勝者はいません。地球が滅びてしまうのです。
杉井弁護士が紹介された1950年4月号の「世界」で安倍能成氏の言葉=「平和を実現する唯一の真誠な根本的な方法は軍事の撤廃と戦争の放棄の他にない(現代の有力国家がまだ戦争という手段によって勝負をつけようとする考え方を放棄し得ない現実からみて)」という指摘を私たちは一人でも多くの人々に訴えていかなければ!と思います。
様々な民主団体が結集して実現し43回までも継続している、歴史ある今日の秋田県民集会に参加できたことに改めて確信を持ちました。
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