5月3日憲法記念日
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「5月3日憲法記念日」
コロナ禍がなければ、たくさんの仲間たちとバスで秋田市に行き、香山リカさんの講演を聴くはずだったこの日、テレビで自民党総裁として安倍首相が高らかに(ドヤ顔で?)「憲法改正!」を叫んでいました。“緊急事態”の意味を私たち国民はしっかりと捉える必要があると思います。そんな思いで赤旗日刊紙を読んでいくと、関西大学の村田尚紀教授による、胸にストンと落ちる記事がありました。そのエッセンスをご紹介します。

~~改定新型インフルエンザ特措法上の「緊急事態」と、改憲論議の中に出てくる「緊急事態」とは全く違う。
*特措法上の緊急事態=新型インフルエンザ等が蔓延し、国民の生命に重大な影響を及ぼす恐れがある事態(宣言自体には憲法の効力を停止する効果はない)。
*憲法論でいう「緊急事態」=国家が憲法に則って活動することが不可能な異常事態→そのような異常事態を正常に戻すために、いったん憲法の効力を停止し、行政権に強力なフリーハンドを与えるのが緊急事態条項の効果。
現在、日本は緊急事態宣言発令下にあり、5月31日まで延長することが決まった。新型コロナウイルス感染拡大が止められない結果である。
安倍政権は蔓延防止策として、外出自粛要請や休業要請をした。自粛とは本来、人々の納得が得られて効果を発揮するものだが、この政権が提供する情報・補償は全く不十分なため人々は強い不安と不満を抱えたまま自粛を余儀なくされている。さらに検査・医療体制の拡充支援は遅れ、全社会活動の停止によって生じている、あらゆる困難に対する救済・支援の不足・遅れが指摘される。
=⇒行政権にフリーハンドを与えたらどんなことが起こるか!⇒権利濫用の危険のみならず不作為の危険も。
危機に際して、人々の生命と生活を守るベストアンサーを発見する最も確かな近道は?=専門家の知見や現場の声を生かし、活発な議論を保障する民主主義を健全に機能させること!
ウイルスは人を選ばない。
しかし感染拡大の影響は人によって差が生じている。
市場原理主義によって生じた格差拡大の下、一握りの富裕層を除いて多くの人々の生命と生活が脅かされる事態が生じている・・・この人災的側面に人々が目を向け始めたことは感染収束後の新しい政治と社会を展望する糸口を与えている~~
そう、私たち国民が主人公の社会をつくるために頑張っていきましょう!
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