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核兵器禁止条約〜私達ができること



  
「核兵器禁止条約〜私達ができること」

 11月10日市川房枝記念会の連続講座。今回はICAN国際運営委員である川崎哲氏の講演でした。

 ICANとは世界中のNGO(非政府組織)の連合体で、500団体以上が加盟しており、川崎氏の所属するピースボートはその理事会に入っているとのこと。
 ピースボートは4ヶ月かけて地球を一周し、立ち寄る国々、地域を勉強しながら平和を訴えるそうで、広島・長崎の被爆者代表や福島原発事故で被害を蒙った飯館村の村長夫妻などと乗船し平和の旅をしているとのことです。川崎氏の言葉を紹介します。

 「核兵器をなくそう」という運動は毎年8月原水禁世界大会に結集して息長く続けてきたが、2010年に赤十字国際委員会(ICRC)が声明を発表して以来、全世界に核の非人道性を広めてきた。
 それまでは国と国とのバランスがテーマだったのが、日本の被爆者をはじめ世界中のNGOの励ましにより各国が国際的に発言してきた結果、2017年7月、核の開発・実験・製造・保有はもちろん、いかなる核の使用・「使用する」との威嚇も、それらを援助・奨励・勧誘することも国際人道法に違反するため禁止する…とした条約が国連で採択されたという経緯。未だ世界には14450発分の核兵器が存在しその9割は米・ロが持つ!それら核保有国 に3つの世界的圧力で価値の転換を迫る。

①政治的圧力…人道に対する罪=いつまでそんな兵器を持つのか!
②経済的圧力…投融資しない=これまでに30の銀行が投融資を止めた(しかし日本の7銀行は世界20ヶ国の核兵器に2兆円融資中)
③社会的圧力…「力」のシンボルから「恥」のシンボルに(ローマ法王など宗教界の役割大きい)。しかし「核抑止論」が普及している事実(安全保障に不可欠との声が若者に多い)……これに3つの反論

①本当に使用する気なのか?…人類滅亡、核戦争に勝者なし‼とレーガンもゴルバチョフも言っている。
②本当に使用しないと言えるのか?…偶発的発射の事故は100件あった。テロやツイッターの危険大きい。
③使用しないのならなぜ持つのか?
◆アメリカの核の傘を信じている人に…日米安保条約とは別問題(地雷禁止条約についてアメリカが拒否しても日本は賛成している)
◆私達の目的は戦争を防ぐこと!
「核兵器の終わりの始まり」と被爆者であるサーロー節子さんの国連での発言=終わるプロセスがこの条約第4条に明記されたことの意義大きい。核兵器がなくなる社会に一歩踏み込んだ!(婦人参政権と同じ。ついこの前まで女性の選挙権はなかった=ここ普選会館で講演することの意味は深い)。2019年には条約は発効できる!そのために私達ができることはヒバクシャ国際署名(現在800万筆集まっている)を増やし、平和首長会議を発展させる。
 今の子ども達はヒバクシャのなまの声を聴くことができる最後の世代。全国どこでも学校や地域で話を聴けるはず。海外の子ども達は真剣に聴く。日本でも核兵器の問題を話す出発点になるはず(恐ろしさをわかって論議するのか、それともゲーム的にとらえてしまうのか) 。

 今が正念場!と気概が伝わってきました。
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