第41回保育研究所研究集会 続編
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「第41回保育研究所研究集会 続編」
10月28日もお昼過ぎまで講義があり、全国から保育園の園長さん達が学びに来ていました。
30代の男性保育士や70歳を過ぎてなお、あくまでも子ども達ファースト!で頑張っておられる方々の真摯な質問に頭が下がります。まず、深刻な問題として、保育士不足、中でも非正規職員そして無資格保育士が実に多く、その方々が懸命に働いておられる実態が紹介されました。
特に来春からの「会計年度任用職員制度」により更に保育従事者の確保が困難になり、保育所の民営化に拍車がかかる恐れが訴えられました。
最後の保育学の第一人者である大宮勇雄氏の講義が衝撃的でした。「子どもの主体性を尊重する保育を実現するための道すじ」...
. 新保育指針がもたらした保育の変質と、それを時代の重さを突き破る議論をもって、いかに共同の学びをつくるか!という内容です。ラグビーの日本代表は半数が外国籍、大坂なおみは勝てば日本人?=個々人のアイデンティティを尊重することが最も大切であり、今アベ政権がゴリ押ししようと(ではなく実際に強制)している「日本人としての道徳教育」を保育で強要してはいないか?「小学校に上がるまでにきちんと!○○ができるようにする」という評価でいいのか?
と問題提起をされました。
「氷が溶けると何になる?」と問われたら「水になる」は正解だが「春になる!」と答える子どもの心の豊かさを引き出し、子ども自身が小学校への学びを繋げる。それを大人は支援しよう!と語り合う会場の熱気に私は目からウロコでした。



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