第11回日本自治創造学会研究大会 4
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「第11回日本自治創造学会研究大会」 4
村上由美子氏(OECD東京センター所長)の講演は「日本の課題と可能性」です。
まずOECDの仕事は、経済分析と経済政策の提言であって、日本が世界の枠組から見たときに、どういう立ち位置にあるのか!を示すのだそうです。
世界の特徴を3つ挙げられました。①テクノロジーが職場を変える...日本の失業率はまだ低い方だが労働市場の二極化が進む(中途半端なスキルの仕事がなくなる)
②世界の中の各国で絡み統合されている(EUなど) ③世界中が高齢化(日本が数年先んじている) 。頷けました。
OECDはよく学力の比較調査をしていますが、成人の場合の学力は、読解力と数的思考力に分けられどちらも日本が基本的に世界一...新らしいことを学ぶ力があると。そして男女ともにフィンランドを抜いて世界一ということは、成人女性の学力を社会で活用できていないことを示すとも説明されました。
しかし問題解決能力を高めるための方策は子ども時代の学校におけるカリキュラムの縛りをゆるくしているフィンランドが優れているそうです。先生も生徒も自由に学びたいことを学んでいるとのこと。ちょうどTVニュースで千代田区立麹町中学校で、それと同じく生徒が自主的に授業でタブレット端末を使って自由に学んでいる場面を見ました。少しずつ日本でも実践しているのですね。
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