LGBTとインクルージョン~誰もが生きやすい社会を考える
|
|
「LGBTとインクルージョン~誰もが生きやすい社会を考える~」
12月7日、県南男女共同参画センターで「カランコエの花」という映画上映会&講演がありました。高校生が日常の学校生活の中でcoming out(秘密にしていたことを告白する)や
outing(本人の了解を得ずに、その人の秘密にしていることを他の人に話す)を通して生徒たちや親たちの心の状態をドキュメンタリータッチで上映するドラマでした。とても考えさせられる内容で、そのあと、岩手レインボーマーチ代表で盛岡市議会議員の加藤麻衣さんの講演と、秋田県内にあるLGBTサークルメンバーの大学生である伊藤月菜さんと村田葵さんによるトークがありました。
主催は「性と人権ネットワークESTO」です。この団体は1998年に発足し「明日生きていて良かった~というために」結成されたそうです。
「自分は人を好きになる対象が他の人と違う」と気づく時期は、小学校入学前か中学校在学時が多く、冗談やからかいがあった場合、自分がいじめられないように一緒になって笑う…と調査に答えた人は30%もいて、その6割の人が自殺念慮を持ち、3割の人が不登校になるという結果があるそうです。日本人は特に「空気を読む」ことを美徳とする傾向があります。
当事者の方々は「依拠する居場所があれば強くなれる」と話されました。そしてLGBTについて学校教育の大切さを強調され、難しい思春期ではなく義務教育時代から学んでいくべきと。当事者がcoming
outしてほしい!そうすることで社会は変わっていき、生きやすい社会になるだろうと。Coming outされたら聞き役に徹すること。話してくれた理由を聞き、それを共有することが大切で、そのような不平等の解消や権利擁護のために共に働き、積極的に支援してくれる人をアライ(ally)またはgate
keeperと呼ぶのだそうです。
ⅬGBTを県民に知ってもらい、当事者が頼れる場があることを知らせ、性の多様性があたりまえの社会になるように、秋田・青森・岩手の3県のメンバーたちがパレード(マーチ)をする準備をしているそうです。LGBTの人たちのみならずあらゆるマイノリティと呼ばれる人たちが集まるとのことです。
東京でのレインボーパレードをテレビが放映していました。東北でもぜひ成功させたいものです。誰もが自分らしく生きていける社会をつくるために、とても深い学びができました。

|