わらび座創立70周年記念特別公演
|
|
「わらび座創立70周年記念特別公演」
8月1日、わらび座が70年間様々な困難を乗り越えて私たち民衆を励ましてきてくれたお礼!を込めて、わらび劇場に行きました。

第1部はこれまで公演してきたミュージカルナンバーから16曲も披露してくれました。数曲は自分の中ではおなじみ?なのでマスクの下から一緒に歌ったりして・・・。第2部はわらび座の代名詞である(と私が勝手に思い込んでいる)歌舞ステージです。民謡や御神楽、祭り囃子を次々に舞台狭しとばかり壮大に魅せてくれました。
その後は別棟のホテル「ゆぽぽ」で「感謝の集い」。

戦後の復興を目指して創立者の原太郎さんら3人で始めた公演だったそうですが、数ある歌や踊りの中で民衆が最も喜んだのが昔ながらの民謡だったと。それを機に民謡の宝庫である秋田県に拠点を決めたそうです。農家の手伝いをし、地元の民謡や笛、太鼓や踊りなどを教えてもらって今がある!と強調されました。
もりだくさんの興味深いプログラムが満載の「感謝の集い」では、わらび座と同い年!の役者である岡村雄三さんが、45年続いている中学生の修学旅行についてお話されました。当時、都会の中学は荒れていて先生方の思いとは裏腹に、ツッパリ生徒はソーラン節のワークショップなどやる気なし・・・。太鼓だけに興味を示したツッパリ男子に粘り強く寄り添って最後はクラス全員で取り組んだ苦労話をしてくれました。その生徒が後になって書いた作文「わらび座で“人”に出会わせてもらった」・・・を淡々と読んでくれる岡村さん。“人”として対等に、真摯に向き合うことを実践してこられた「わらび座」のメンバーだからこそ“人”の心が伝わりあうのだな~と痛感しました。遊びとは違う農業体験や、仲間たちで歌・踊りを作り上げるソーラン節を通して,みんなでやり切った充実感が育まれるのですね。
よく「文化芸術は心の栄養」と言われます。でも文化芸術はもっともっと深いものであって「人は生き抜くために、歌い、舞うのだ!」というメッセージが強く伝わりました。
|