世界のみんなが大好きな はらぺこあおむし
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「世界のみんなが大好きな はらぺこあおむし」
先日亡くなったエリック・カールさんの代表作が、写真の絵本「はらぺこあおむし」です。

若いころに働いていたどこの保育園でも、この本は子どもたちが大好きでした。もちろん私の子どもたちも。なぜ?って、あおむしが食べた跡が丸くくり抜かれていて、そこに小さな指をつっこんでは「アムっ」て食べるまねっこをしながら、どの子も絵本の世界に入っていけたのです。
70か国以上の言語に翻訳され、発行部数は5500万部を超えていることを知りました。そして1969年の初版本は「printed in japan」だったそうです。当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けやページの幅が様々なこの本を、印刷・製本してくれる会社が見つからなったために偕成社の先代社長が探してくれたおかげで世界中に広まったとのこと。「温かな色面がパキッとした線で切り取られていて、強く鮮やかに、子どもたちに伝わる豊かさがある」と絵本評論家の広松さんが評しています。
古希をとっくに過ぎた私も今更ながら、一匹のあおむしの、変化する緑色やユーモラスな顔や可愛らしい足、そして美しい姿のチョウに魅了されます。
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