令和2年度横手市男女共同参画フォーラム~ひとりひとりが幸せな社会のために
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「令和2年度横手市男女共同参画フォーラム
~ひとりひとりが幸せな社会のために~」
3月21日ワイワイぷらざ1階で、毎年恒例のフェスティバルに代わる濃密な研修がありました。私は市民の間に男女平等を進める立場のF・F推進員なので義務感で参加したのですが、残念なことに人数が少なくて、もう少し民生委員さんや市の職員、県南男女共同参画センターの登録団体に呼び掛けるべきだった…と反省しました。リモート講演の内容がとても勉強になったのです。
講師はお隣の県や内閣府でも国の行動計画策定委員をされている、NPO法人インクルいわての山屋理恵理事長でした。
男女共同参画社会とは=すべての人が、どんなところでもイキイキと生きていける社会。当然ながらこの目指すべき社会では、女性に対する暴力は根絶され、「昭和の働き方」ともいうべき「男性中心型労働慣行」から脱却し、女性もそして誰もが健康に活躍できる社会である。男女共同参画は超少子高齢・人口減少社会の日本という問題を解くカギである。という理念から「平等」と「公正」との違いを学びました。
即ち「平等」=公正さを推進させるために全員に対して同じものを与えるが、それが正常に機能するのは全員のスタート地点が同じ場合に限られる!「公正さ」=人々を同じ機会へのアクセシビリティ(到達する道筋)を確保することであり、まず公正さが担保されて初めて平等を得ることができる(年齢・性別・障害の有無などの差別や声の大きい人が要求を通せるなどがあってはならない)・・・


この写真が示すように3人が平等に野球観戦できるためには公正があって初めて実現できるという説明でした。
もう一つの重要ポイントは、世界一の災害大国である日本で特に大切なものが「ソーシャルキャピタル」(社会関係資本)であり、今後の災害復興のカギとなる言葉だと教えてもらいました。つまり、互いを信頼し助け合えるような人同士の関係性を一つの資本として考えるのだそうです。
地域・コミュニティの住民同士の①交流②他者への信頼③社会参加という3つが社会関係資本の構成要素であり、平時につながりを構築しておくことが人と地域を守る!⇒地域の活動が大事⇒人は生まれながらにして回復力(レジリエンス)を持っている。何があっても立ち直れる力を誰もが持っているが、それは一人ではできず、人とつながっていると思えることが最大の力となる。だから「まちに必要なものは何か」=ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂性…排除の反対語)⇒生き心地の良い町とは、いろんな人がいるまち。人物本位を貫くまち。困り事は早めに周りに相談する気風があるまち。関心は持つが監視はしないまち===ゆるやかな社会ネットワークを作る⇒地方の活動が大切。という学びによって横手市の男女共同参画担当は地域づくり支援課に位置づけられていることに納得しました。
この担当の権限を大きくして、全庁的に市民と職員の家庭・職場・福祉そして社会の分野で行動計画を実践することの大切さを再確認した研修でした。
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