パラリンピック採火式
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「パラリンピック採火式」
8月16日、コロナ禍がなければ本来は送り盆の屋形舟や笛・太鼓が蛇の崎橋に繰り出す勇壮なお祭りがある日ですが、朝、横手市武道館前を会場に、大雄地域で昔から燃料にしていた泥炭(田根森ねっこ)を燃やしてパラリンピックに使われるための採火セレモニーが行われました。

市内の小学4・5・6年生たちを前にして、地元で長い間活動されているお二人がゲストでした。お話の中で印象的だったのは、子どものころ家族総出でたんぼなどに入り、鉄の棒を使って泥炭(ねっこ)を掘る作業が大変だったこと。なかなか着火せず、いったん火がつけば長時間にわたって燃えていたことなどです。
そういえば、50年ほど前、杉並の秋田県出身女学生寮にいたとき、そこのお風呂では郷土の燃料である「田根森ねっこ」を使っていました。
懐かしさにひたりながら市長の挨拶を聞いていたら「あれっ?」と違和感を覚える言葉が出て来たのです。オリンピックに続き、パラリンピックを開催することについても「さまざまな雑音」があるなかで、障がいを持つ人々が世界中から集いスポーツを競うイベントに欠かせない聖火・・・という挨拶の中「ザツオン」とは?!…「コロナ禍の下での開催を心配される声はもっともですが~」というような表現にはできないのかとても残念です。
もうすぐ始まるパラリンピックには小中学生の観戦を地元の首長が勧める?とのこと。貸切バス移動だろうが、希望者だけにしようが、このパンデミックの中でなぜそんなことをさせるのか?国の責任がまたしても問われることになります。全国的に10代の子どもたちが多数感染しているというのに、どうして科学的に判断できないのだろうか? 心配は尽きません。

お祭りが中止になっても世代継承で造られた町内毎の屋形舟
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