「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」地域シンポジウム
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「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」地域シンポジウム
1月21日、秋田県庁で開催されました。私は・・・横手市の県南男女共同参画センターでオンライン視聴をしました。自宅も含めて290人が参加したそうです。
この取り組みは内閣府が主催し平成26年に開始されたとのこと。「男性リーダーの会」には全国で270名の企業の会長や社長、地方自治体の首長等が集まり、取り組みの共有や意見交換をしていて、秋田県でも、満を持して?「秋田県の女性活躍のさらなる加速に向け、県内企業の男性リーダーのネットワークを拡げることを目的」にシンポジウムを開催するというものです。
まず、会の発足メンバーの一人であるカルビー株式会社の伊藤社長が東京本社からリモートで基調講演をされました。
カルビーさんは男女社員の比率が約半々であるため2010年に多様性を追求することで管理職にも女性登用、キャリア研修を具体化し、古い習慣や固定観念を突破するための「働き方改革」を進めたとのこと。イクボス研修やワークライフバランスをはじめ、社内の制度改革にあたって阻害要因を排除する目的から、半日休暇、フレックス制、モバイルワークそして学童準備金や入学祝い金なども制度化したことで、社員相互の尊重が出発点となり、「アンコンシャス・バイアス」(無意識の差別)に気づくことに10年間努力してきたと。その振り返りが大切と話されました。
基調講演を受けて、秋田銀行頭取、イオン東北副社長、秋田県知事によるパネルディスカッションが行われました。
7年ほど前から「女性活躍プログラム」を組んで取り組んできたが「仕事と生活へのバックアップでできていない現実がある」「農村部での男女差別(ジェンダー・バイアス)がまだまだ強い」といった率直な現状も話されました。
貴重なイベントでしたが、時間的にも押してしまい「なかなか胸にストンと落ちた内容とは言い難かったな~、でも内閣府だってこの一回で目的達成とは考えていないかも・・・」と思いながら、秋田県のみならず他の県についても視聴できれば比較検討できるかもしれない~と感じました。
秋田県としてのまとめは「女性活躍は目的ではなく手段であり、地域価値を高めていくことを目指すには女性の活躍が不可欠なのだ」ということでしたが、国の「働き方改革」の中身を見ても、女性は仕事・家事・育児・介護すべてにわたって活躍することを当たり前のように求めています。それでは活躍したくても潰れてしまいます。「女がイキイキと活躍している様子が気に入らない」と女性を無差別に殺傷したりするフェミサイトもなくなりません。男女のみならず、人として生き辛さを払拭できるように無意識の差別感覚をなくしていくためにどうするか! 基調講演の中の「人間お互いのリスペクトが出発点」だという言葉が心に響きました。
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