議会改革推進会議の研修視察
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「議会改革推進会議の研修視察」
議会改革推進会議の研修視察に行ってきました。
2022年度議会改革推進会議 研修視察 報告「通年議会について」 2022、11、16~17
1, 千葉県鎌ケ谷市議会(11月16日)
令和元年5月より通年議会を導入した:地方分権改革の進展により、さらなる地方自治の権限・裁量の拡大が見込まれる中、市議会においても、議会の活性化を目指しさらに推進を図るために、会期を概ね1年間とする「通年議会」を導入する。
*通年議会の目的
①議会が長期間にわたり活動能力を有することで、議会機能の充実強化を図る。
②大規模災害時等の緊急時において迅速に対応できる体制を整える。
③二元代表制の観点から議会の判断で本会議を開催する権利を確保する。
*通年議会導入までの経過:平成23年8月から検討始め、平成31年3月定例会最終日に条例改正等
●主なデメリット:日程調整が困難→予め定例会を年4回にすれば克服可能。
●主なメリット:議長の権限が強化される・議会に主体性がある
*会期の招集:市長が毎年5月に定例会を招集し、年4回の定例会で議案等の審議や一般質問し、他必要に応じて議長が臨時に会議を開く。
*通年議会の課題と解決:
①一事不再議の適用の原則が長期化する問題→但し書きで事情に変更があった時は認める。
②長の専決処分の要件を適用することがなくなると見込まれる問題 →法律の規定により市の選択判断の余地がないものを専決処分できるものとして指定する。
③会議録の調製→従来どおりに会議毎に作成する。
*導入後の顕著な点=
●議会と執行部側が、緊張感をもって話し合うことで、より対等な関係になった。(議会事務局の役割重要:執行部との接点になり、調整を進めてきた)
●年間を通しての議員の活動が、より可視化されてきた。
2,埼玉県所沢市議会(11月17日)
*通年議会導入に向けた協議:令和元年から議会運営委員会において導入が確認され、断続的に協議されてきた。
*市議会の最大テーマとして、通年会期制の導入を揚げる。来期の改選前に必要な条例改正をめざす。
*通年会期制導入に向けた取り組み
①議会運営の効率化…招集日を固定したい。
②審議の充実…柔軟な開催(年間を通して活動能力を有するよう計画的に)
③臨時会をよりフレキシブルに(執行を円滑に)…決算審査もパターン化する。執行部も固定化を歓迎
*通年会期について…全議員に説明会・パブリックコメント・公述人を募集して公聴会・審議会で諮問(議会運営の効率化と審議の充実を図る)=市民に対しての説明がどれだけ必要かを論議。
審議会とは…学識経験者や行政経験者などのメンバーを人選し、外部からの審議を仰ぐ。
*以上のように、周到に論議を重ねて、次期市議会には通年会期制度をスタートさせるとのこと。

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