☆ | ☆ | ![]() |
||
![]() |
「平和を願う夏…」 ![]() ![]() 今年も原爆被爆者の手記を朗読する「あの夏」上演が7月末にありました。小学生から大人まで、心を込めて朗読する姿は私たちの胸を打ちました。 そして、お盆を迎えて帰省した人たちの賑わいが、横手のまちを彩りました。8月15日は横手市成人式です。会場の市民会館前で、恒例の核廃絶署名を呼びかけました。996名による厳かな成人式の後、午後からは治安維持法犠牲者の国家賠償を求める同盟の一員として、全国に呼応して街頭宣伝をしました。 夜は…600年続く横手の市民盆踊り!総勢1000名の踊り子さん?たちが老若男女一斉に踊ります。私たち安田原昭和会のメンバーは還暦過ぎが半数以上を占め、「来年はどうする?」と話しながらも痛い足を引きづって、それでも楽しく充実した時間を過ごしました。16日の送り盆で屋形船のぶっつけ!イベントに花火と笛・太鼓でにぎにぎしくご先祖様を送りました。まだまだ暑いけど、さあ、もう秋です。 ◎==========================◎ 2017.8.15 新成人へのお祝いと核廃絶署名の呼びかけ 今年二十歳になられた皆さん、成人式おめでとうございます。 私たちは、平和な世の中でみんなが幸せに生きていけるように願い、行動している市民です。今日8月15日は、終戦記念日でもあります。ぜひ皆さんに平和について考えていただき、核兵器を地球からなくす署名をご協力いただきたい!と訴えにまいりました。 20年前、皆さんが生まれてくれたとき、お父さん、お母さん、そして多くの人たちが心から喜び、これまでずっと皆さんを慈しんで育ててこられたことでしょう。これからの人生も、自分の生きる道を堂々と伸び伸びと、幸せに進んでほしいと、私たち大人はみんな願い、期待しています。 けれども、幸せに、平和に生きていくには、残念ながら大きな壁が立ちはだかっているのが現実と言わなければなりません。 先日の集中豪雨のような自然災害もあれば、人間によって引き起こされる災害もあります。今から72年前の今日、日本は長く続いた戦争を終えるとする天皇陛下の言葉をラジオで流しました。しかし、実際にはその後も満州や樺太では小さな子どもたちまでが犠牲になっています。皆さんのお爺さんやひいお爺さんたちの中には、嫌でも赤紙という召集令状を受け、日本から遠い国に兵隊として送られて食糧も武器もないまま飢え死にさせられたり、何年も経ってから日本に着のみ着のまま、病気やケガが治らないまま戻ってきたり、また戦場に行かなくても空襲で焼け出されたり、食べるものが何もない時代を生き抜いてこなければならなかった大変な思いをされた方がたくさんおられました。 日本の国民も原子爆弾なども入れて500万人以上が殺され、日本軍が進出した南方や中国などを始め、ヨーロッパでも3000万人以上が戦争の犠牲になりました。そして、アフリカの南スーダンやシリアなどの中東では戦争が今なお続いています。北朝鮮とアメリカの核を巡る威嚇は連日テレビでも報道されています。 昨年9月19日、皆さんもご記憶にある通り、日本の国は戦争法を国会で成立させてしまいました。昔の治安維持法が蘇ったと心配される共謀罪もこの7月から施行されています。黙っていれば、この国は、憲法9条を実質変えて、どんな危険な所にでも自衛隊を派遣させ戦争する国にしてしまいます。将来ある皆さんのような若い世代を、72年前のような悲劇に進ませてはならない!と私たち大人は大きな責任を持っています。さらに、二十歳となって大人となった皆さんも、これからの日本そして世界で、平和のうちに幸せに生き、子どもたちを育てていく責任を持つことになったのです。 皆さん、今、私たちが署名をお願いしているのは「核兵器廃絶」の署名です。ヒバクシャの方々が勇気をもって私たち国民だけではなく、世界中の人々に「No more Hiroshima,No more Nagasaki」を訴えて長い年月をかけて運動した結果、今年7月7日ニューヨークで行われた国連会議において、人類史上初めて核兵器を違法だとする核兵器禁止条約を、国連加盟国の約3分の2となる122か国の賛成で採択しました。 しかし、日本政府は唯一の戦争被爆国でありながら、この交渉に背を向けました。被爆者であるサーロー節子さんは「日本政府の姿勢について、怒り、失望以上のものを感じます。日本政府は、よく核兵器国と非核兵器国の橋渡しをすると言いますが、こうして集まった100か国以上の人たちの発言に耳を傾ける態度がなくて、どうして橋渡しができますか」と日本政府に対し痛烈に批判しました。 日本やアメリカのように、核兵器にしがみつく逆流が正面に押し立てている主張は「北朝鮮が核開発をしている時に、こんな条約をつくっていいのか」というものです。しかし国際社会が核兵器を違法だとし「悪の烙印」を押すことは、北朝鮮を孤立させ、核兵器を放棄させる大きな力になる…こういう発言が国連でたくさん出されたそうです。日本政府が、この条約に参加して「日本は、核による安全保障はもう放棄した。だからあなたも核を捨てなさい」と北朝鮮に迫ってこそ最も強い立場に立てるのではないでしょうか。 条約の調印は、9月20日から始まります。核兵器を保有している大国の妨害も予想されるもとで、どれだけのスピードと規模で調印が進むかが大切になってきます。なので今皆さんにお願いしている、核兵器廃絶の「ヒバクシャ国際署名」がいよいよ大事になってきます。 どうか、この横手からも、全世界で数億の規模で署名を集める取り組みをさらに発展できますように、心から呼び掛けます。 |
|||
これまでの記事![]() ![]() ![]() 学びのカフェ ![]() 講義Ⅰ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 交流会議2017 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |