十文字映画祭〜〜father
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「十文字映画祭〜〜father〜〜神父ゴッちゃん最後の旅」
2月18日、おやこ劇場のお友達に誘ってもらって20年来の歴史を誇る「十文字映画祭」に行ってきました。
たくさんの映画を実行委員会が選んで鑑賞させてくれますが、私たちの目的は、カンボジア難民の養子を受け入れた日本人神父のドキュメンタリーです。少しだけ紹介しますね。

後藤文雄カトリック神父(87歳、愛称ゴッっちゃん)は、14名のカンボジア難民を里子として引き受け育て、その後、カンボジアで小学校、橋、道路などインフラ整備に尽力されました。
1970年代のカンボジアは、あの!ポルポト政権によって、知識人をはじめ大勢の人々が虐殺され、国は荒廃しました。ご自身も太平洋戦争中、米軍の空襲で母親や兄弟を失い、同じような境遇の子どもたちを、あるきっかけで日本に迎え入れ、父親として育てることになったのです。
ポルポト軍の少年兵にされてベトナム兵を殺してしまったという悲惨な過去にさいなまれている子どもや、親・兄弟を殺された子どもたちは里親であるゴッちゃんとともに荒廃したカンボジアの教育の援助を始め、20年で19の小学校を建てました。
戦後70年の節目に、神父は最後の旅に出ました。
生まれ故郷の新潟長岡、聖地エルサレム、そしてカンボジアと向かった彼の心の旅を記録し、国境を越えた親子の姿を描いたのがこのドキュメンタリーで、制作ボランティアの代表はNHK長崎局に勤務する渡辺ディレクターでした。
こんな感動を与えてくれる神父さん、そしてプロでありながら全くのボランティアで寄り添って作り上げてくれた渡辺さんに、しみじみと感謝です。 |