パワハラはなかった?
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「パワハラはなかった?」
今年6月、秋田県の後期高齢者医療広域連合に横手市役所から派遣されていた職員が「上司による2か月余りにわたるパワー・ハラスメント」という遺書を残して自殺しました。
広域連合は内部調査の結果「パワハラはなかった」との認識を示しました。しかし大切な職員を広域連合に派遣した側である高橋横手市長は「客観性・透明性に欠ける」として「第三者の外部委員による再調査」を要請していました。
広域連合長の穂積秋田市長は、8月29日に広域連合議会の全員協議会において「一人一人話しやすい環境の下で、18人の職員全員から聴き取り調査をした。残業もなく、弁護士による専門的見地の助言を得て内部調査をした結果パワー・ハラスメントにはあたらないとの結論に至ったので再調査は必要ない」との認識を改めて示しました。
29日の連合議会全員協議会を傍聴した私は、北秋田市選出の久留嶋議員・小坂町選出の鹿児島議員・上小阿仁村選出の長井議員の3人だけが、我が横手市長である高橋議員をフォローする発言を続け、他の議員は黙りこくっている現実に唖然としました。「広域連合」は後期高齢者医療に関わる県内25市町村の連合体であり、派遣する市町村の首長は職員に対しても責任を負っているはずです。連合議会の議員のうち約半数は首長・議長といった権限を持つ人員であり、この事実を黙して語らないことは無責任ではないのか?と傍聴席で怒りを禁じ得ませんでした。
今日9月2日、横手市議会でも全員協議会が開かれ、この問題が報告されました。内部調査の際に個々人の調査票が作成されていることから情報開示請求をし、あくまでも第三者機関による再調査を求めることが確認されました。本人の遺書に「パワハラ」とある限り、原因と対策は徹底解明されなければならないと思います。

2014.8.29後期高齢者医療広域連合議会の全員協議会を傍聴 |