第52回 秋田県総合防災訓練
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「第52回 秋田県総合防災訓練」
8月31日午前8時、ケータイメールに「地震発生」の知らせ。横手市を開催地として様々な訓練が始まりました。
最近の災害等を踏まえて災害対策基本法が改訂され、国の防災基本計画・秋田県地域防災計画が見直されたことを受けて「横手市地域防災計画」の全面的な見直しを実施するというものです。見直しは大きく2つ。
@最近の風水害・雪害等を踏まえた対策…・避難勧告基準等の明確化・災害危険個所の点検と整備・雪害対策の強化。
A防災意識向上のための意識啓発…・地域や学校における防災教育(訓練)の充実・自主防災組織の活動の強化。です。
議員は自由に視察することという指示があり、私はまず朝日が丘町内に行きました。
この町内は自主防災組織による自主防災訓練のモデルです。600人が住む町内で200人以上が2班に分かれ、初期消火・避難誘導・車イスなども使って避難所になる南中学校まで歩きます。85歳以上の住民は家に残り、要援護者として消防団や警察が避難支援をする段取りでした。

朝日が丘町内会の自主避難訓練。向こうの山を越えて南中学校に避難するところ。
そこを後にして私は条里北庁舎に行き、災害対策本部設置訓練を視察。そこでは被害状況の把握・市民への情報伝達・災害医療体制の調整等を担当者が張り付く中、市長や国・県議会議員への説明がありました。そこから私は旧西中学校での遺体安置所開設訓練を視察しました。

総合対策本部の様子。

遺体安置所設置の訓練で歯科医の歯形調査。
検視〜身元確認〜祭壇前に安置という流れで、外科医や歯科医の皆さんがダミーを相手に真剣に訓練していました。
その後再度南中学校へ行き、負傷者の手当てやボランティアによる避難者受付・自衛隊による炊き出しなどを視察した半日でした。
各地域で自主避難訓練が行われた模様ですが、そこは把握していません。特に南中学校では多くの生徒たちがボランティア活動をし、日曜日ということもあって各家庭まるごと避難できた今日は、それなりに住民や担当者の意識啓発ができたと思います。
しかし、各会場に総指揮者(コーディネーター)が位置付けられていないことにより、その会場の動きが止まってしまうように感じました。
また、各地域の消防団も制服を着て視察をしていました。日頃の訓練が身についている消防団員ですから、手薄な場所に素早く駆けつけて何等かの手立てはできるんじゃないかな?。本番では(こんな本番はない方がいいけど)とっさに様々な動きをしてくれるだろうと思いましたが。
今日のような県段階の大がかりな訓練もひとつは必要だが、市段階で、小学校や中学校一校を中心にまわりの住民がどう避難するか、要援護者をどう支援するか、実践を積み重ねていく方法をとることが一番市民の身に着くもんじゃないか。と担当者や議員たちと話し合いました。
真摯な振り返りで貴重な教訓を引き出すことが大切と思います。今日みたいに日本晴れのお天気ばかりではないし・・・
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