映画「天のしずく」
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映画「天のしずく」
「天のしずく」〜〜辰巳芳子”いのちのスープ”〜〜5月15日、かまくら館でドキュメンタリー映画「天のしずく」を上映しました。主催は横手おやこ劇場。
私も会員の一人として市役所の栄養士さんたちと市内の食生活改善協議会の面々に宣伝したり、介護や福祉の現場で活動している人たちに声をかけたりしてきました。
2回の上映で250人ほどの観客が集まってくれました。

「ご病気のお父上に口から栄養を摂取してもらうために、心を込め、手間ひまをかけてコトコトとつくるスープの大切さ」というテーマで数年前にテレビで拝見した私ですが、この映画は、もっともっと深い意味を持つ辰巳さんの、自然観や生き様を伝えてくれました。
辰巳さんは、ご自宅などで大勢のお弟子さん達に伝授してこられた「スープ教室」のみならず、NPO法人「良い食材を伝える会」や「あした天気になあれ!確かな味を造る会」。NPO法人「大豆100粒運動を支える会」などたくさんの活動をなさっていることを知りました。
生命を支えるために必要な優れた食材、食品を造る生産者とそれらの製品を求める消費者を強い絆で結び、正しい日本の食文化の維持・継承・向上に努力するという企業理念で「茂仁香(モニカ)」という株式会社も運営されています。
この映画を特別協賛している日本歯科医師会会長の言葉を借りれば「料理を単なる技術としてではなく、人間にとって”食”とは何かという地平まで深く広げ、さらに宇宙まで繋がるものとしての人間の存在を問い続ける辰巳先生の思想にこの”天のしずく”は真正面から挑んだ映画である。人類の築き上げた文化と文明の行く末に大きな危機感を抱く今、辰巳先生の深く豊かな世界を描き出した”天のしずく”をわれわれも可能な限りの創造をもって見つめるべきだと思う。」
TPPや遺伝子組み換え食品が私たちに襲い掛かろうとしている今日、真剣に受け止めるべきタイムリーな映画でした。
上映前に、玄米スープをおやこ劇場の委員長が造り始め、かまくら館の玄関まで、香ばしさが漂いました。映画が終わったころに頂いた透明に澄んだスープ。梅干しと煎り米、出しこぶの深い味わいは格別でした。
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