中学生と高齢者の絆を深める取り組み提案コンクール発表会
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「中学生と高齢者の絆を深める取り組み提案コンクール発表会」

1月7日、南庁舎講堂で、横手市内6中学校の生徒たちによる提案発表がありました。
高齢ふれあい課が企画し、数か月かけて各中学校に募集したのが出発だったそうです。全部で43組の応募があり、審査の結果、各校1組づつ計6つの提案が発表されました。全員がパワーポイントを駆使して堂々と発表し、2件ほど意見交換がありました。
・地域内の高齢者に困っていることは何かをアンケートした結果、雪寄せと買い物と重いものを運ぶことなどが回答されたことで、それを地域局を通して区長会議等に提案し、地域内を回覧板でまわし、子どもたちがお困り解決に訪問するという「3071何でも屋」作戦。
・高齢者は特に外出する理由がないことや交通手段が少ないことなどで家にこもりがちであることからわいわいプラザの駐車場を会場にしてスクールバスで送迎し、体を動かす所と休憩するスペースを確保してイベントに誘う「外の魅力を存分に!inシニア祭」案。
・横手市の高齢化の現状と将来像をデータで把握し、現役中学生が大人になる2030年〜2050年には1.2人で高齢者を支えなければならない”肩車型の人口年齢グラフ”になってしまうので、中学生と高齢者の直接交流が長期間継続する活動(ベビーレタスやミニトマトなと植物を植えて成長過程を絵手紙や動画にしたり収穫を楽しむ)を通して安らぎや脳の活性化、敬老意識を醸成させる「支える意識と広がる横手」案。
・中学生4〜5人のグループで全市内の中学校が2校ずつローテーションを組んで長期休みに高齢者宅を訪問し、楽しい出来事やお悩み相談、好きな歌などのテーマを決め「サイコロトークで世代を超えて」交流する案。
・「快適生活お届けプロジェクト」を編成し@日常生活の作業A緊急時の対応B季節労働(雪寄せなど)といった高齢者の困難さを解決する方法として中学生が全員参加で地域の狭い範囲での避難訓練をする案。
・「おはよう! いってきます大作戦」と銘打ち、独居高齢者に対し、朝の登校前に声かけを毎日する。また訪問してコミュニケーションをとっていく(改まった対策ではなく、日常生活の中で自然に取り入れての会話)
・・・という提案でした。
この発表の中で「小さな子や大人とは違い、中学生だからできるコミュニケーションであり、会話を繰り返す中で高齢者が理解してくれる」「福祉とは、幸せ、豊か、安心のこと」と、率直な言葉が出されたことが私にはとても鮮やかに、真剣さが伝わりました。
教育長の挨拶も心に響くものでした。
「少子高齢化の先進地である横手市が取り組むことの意義が大きい提案でありこれこそが地域再生であって、国がいうところの地方創生だと考える」
・・・私たちフロアの150人も同感です。フロアからは「高齢者を一方的に支えるというのではなく、支え合いの精神でなければ続かない」「今日聴くことができなかった市民のためにこの発表会の報告を全戸配布してほしい」という声もありました。
今回は第一回とのことですから、来年からは主催が横手市全体。共催が社会福祉協議会という大きなワクで取り組みたいという賛成意見も多くありました。

特別賞は、横手市のゆるキャラ「横手じゅっこちゃん」が渡してくれました。
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