第16回自治政策講座in横浜U
|
|
「第16回自治政策講座in横浜U…第二報」
11月2日二番目の講義は「広がるフードデザート〜高齢者・買い物難民とまちづくり」です。岩間信之茨城キリスト教大学准教授の綿密な調査に基づいた内容でした。
「food deserts」はスイーツではありません(笑)。1990年代にイギリス政府が命名したもので、生活環境の悪化の中で健康的な食生活の維持が困難となった、都市の一部地域(@社会的弱者…今の日本では高齢者が集住する地区。A食料品アクセスの低下とソーシャル・キャピタル〜家族や近所等地域の相互扶助体制 の低下のいずれかあるいは両方が発生している地域)…いわゆる「買い物難民」はフードデザート問題の一側面…と定義される。
それは買い物をする場所があるか否かではなく、教育・雇用等の大きな問題がある。
ゆえに「無縁社会が生む食の砂漠」⇒食生活の悪化⇒低栄養の拡大⇒健康被害拡大の可能性=フードデザート問題対策は介護予防に直結する。
*解決のために:行政が有する情報をシェアしフードデザートのマップを作れば、支援を必要とする高齢者を絞り込める⇒引きこもりがちな高齢者と繋がることができるのは地域住民。(小売企業…商品の仕入れ・行政…とりまとめ)と三者の連携が重要。
*移動販売:採算がとれず普及困難が現実。
地域自治会・生協と社協等との連携で栄養士中心に食育・食の学習を進めていく…この取り組みも連携の要素。欧米のみならず日本でも低栄養ほど肥満が多い。
結論:やはりこの分野でも、市長をトップにし行政・商業系・福祉系・医療系で協議会をつくる連携が重要ということでした。

神奈川県民ホールから横浜の波止場が見えます。
|