市出資法人に関する特別委員会の研修視察
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「市出資法人に関する特別委員会の研修視察」
10月20〜22日、第3セクターなど、横手市が出資している法人・団体に対して、議会の関わり方を調査する特別委員会が2つの先進自治体を視察しました。
@三重県伊賀市(全国に先駆けて三重県議会が自治基本条例や議会基本条例の策定をし、議会改革に取り組んでおり、伊賀市もその影響が大きい)
特徴:行政から公費を支出している財政援助団体をいわゆる第3セクターのみならず指定管理者そして1円でも市の財政を使っている団体を対象に関わり方を決める条例を策定しています。
議会の総務常任委員会が当局・副市長とフラットな関係で協議を重ねた結果、法人や団体から出ている資料を100%活用できていなかったことが明らかになったこと。指定管理料の赤字補てんの必要性も出てきたことなどで、今後は、詳細な資料を議会に提出すること・実績等に対する市長の評価の実施や議会が意見を述べることができるようにすることなどを規定したそうです。資料も、専門家による厚いものではなく、市民が見てわかりやすいものにしていくことを確認したとのことです。
横手市でも第3セクターの他に、指定管理者制度を導入した運営体や市の補助金を得ている様々な団体があります。今後、合併特例債の返済・国からの地方交付金の減額などにより市の財政がひっ迫してくることが目前に予想される我が横手市でも、補助団体を含めた詳しい分析が必要になると特別委員で話し合いました。

i伊賀鉄道の電車
A兵庫県篠山市(合併後10年経過し、財政状況が厳しく財政再建化を図る中で、出資法人経営審査委員会を設置した)
第3セクターの一つである温泉施設が入湯税を半年滞らせたことを機に、経営審査委員会の設置条例を策定したそうです。
弁護士・税理士・銀行の融資担当・不動産鑑定士・一級建築士・青年会議所そして自治基本条例の規定による公募の市民委員が8名からなる委員会が年7回に及ぶ開催をしてきたことで、4年間かけて経営を改善させてきたという説明でした。半年毎の中間答申は、大変厳しく分析をしていると感心しました。ただ指定管理や補助団体は対象にはしていないとのことです。
それぞれ特色のある方法で取り組む二つの自治体を視察することで、我が横手市の出資法人に対する関わり方も具体的に答申するヒントを得ました。また「伊賀忍者の里」と「丹波篠山の栗や黒豆」といった有名な観光を前面に出したまちづくりについても大いに参考になりました。
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