第12回地方議員研修会〜第二報
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「第12回地方議員研修会〜第二報」
沼尾教授の講演続き:高齢化の進展について
2025年の人口推計では75歳以上が2179万人でその15%が認知症発症者と見込むとすれば現在400万人の認知症の人は700万人になる〓地域での見守り、声かけの仕組みをどう作るかが課題。
そこで地域包括ケアシステムが厚生労働省から出されたが、地域の受けとめは「国から降ってきた。やれるところからやるしかない」と実際は温度差が大きい。対人サービスの需要は増大するが、地方公務員は削減され担い手はアウトソース、民間にシフトせざるを得ない。
また、行政は法や条例に従った画一的な対応をしなければ不公平だとされる恐れがあるがケアは個々人で違うので、地域コミュニティのほうが柔軟に対応できる〓公の基盤が疲弊している今日、昔から日本でやってきた互助、共助を自治体と対等な立場で作ることが必要!
そこで講師は、日本と類似しているオランダ地方自治体を紹介されました。
ボクステル市では、旧ウルスラ修道院を地域での暮らしに関する総合プラットホームにし、乳幼児から高齢者まで幅広い見守りとケアを支える仕組みを作ったそうです。行政と10の民間非営利団体が事務所を集結し、総合窓口で職員が相談者から話を聴き、ケースごとに対応を検討して各団体がチームを作って対処するとのことです。
この例を目指して私達はまず顔を出し、常連ボランティアになり、イベントやプログラムなどの企画、運営に参加し、常駐スタッフになっていくといった「ステップアップ型」の参加を地域で広めていけば地域づくり全般に進んでいけると思いました。
国は私達地方の住民ニーズに反した方向に舵をきっています。私達は自分の地元で自己実現できるような政策が日本にもほしい!と願っていますが、地域の地場産業やビジネスチャンスを発見、開発し職業訓練、定住政策を作っていくのは地域住民でもある〜と感じました。
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