市川房枝記念会女性と政治センター・女性参政70周年記念事業
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「市川房枝記念会女性と政治センター・女性参政70周年記念事業」
11月7〜8日、秋田市アトリオンを会場に「女性を地方議会へin東北2015」が開かれました。
冒頭にとても感動的なDVD「婦選の話」が上映されました。昭和6年に衆議院で婦人参政権が認められたが参議院で否決された経緯があり、当時38才の市川房枝が「なぜ女性の参政権が必要か」レコードに吹き込んだのをDVD化したものでした。
それ以前の明治9年には浜松と高知で女戸主が投票したり、楠瀬キタさん中心に婦人参政権運動があったことも紹介され、先輩達の大変な苦労の末に今の私達が参政権を行使できることを改めてありがたいと思いました。
棄権するなんてとんでもないっと全女性に訴えなければ!。歴史ジャーナリストの岩尾光代さんが、終戦後の昭和21年総選挙に80人の女性が出馬し、当選した39人を克明に調査したことを教えてくれました。ベアテシロタゴードンさんだけでなく、この女性達が新憲法成立に関わっているのだそうです。
〜〜安保法もTPPも沖縄基地問題もどっぷりとアメリカ言いなり。それでいて、憲法だけはアメリカによって作られたものだから自主憲法制定を!〜〜なんて矛盾した主張をしている勢力は、きちんと事実を勉強するべきでしょう!
フロアから「女性なら誰でも議会に出していいのか?」と質問がありました。岩尾さんは「数が先か、質が先か…。女性の議会進出199ヵ国中155位の日本はまだ数を増やさなければならない時期であり、数が増えたら淘汰されていくだろう」と答えられました。
「男対女という意識ではなく人間として、生きていく上で自分の人生を作っている土台に政治がある。参政権は社会に生きるパスポート」という言葉はズシンと心に残りました。

市川房枝記念会所蔵のお宝写真! 70年以上前から、先輩たちはコツコツと参政権を得るためにがんばってきたのですね。左側の冬装束の写真は秋田県の女性が衆議院に立候補して選挙運動をしている場面。 |