第62回秋田県母親大会in湯沢
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「第62回秋田県母親大会in湯沢」

6月28日、お隣の町、湯沢中学校に全県から450人の母親+全世代の男女が集まりました。今回は、ご当地の魅力を満載した「院内銀山史跡めぐり」や「伝統文化に学ぶ…沈金や川連地蔵こけし絵付けの体験」、特別企画の「戦争体験に学ぶ」など13の分科会がありました。私は「憲法と女性運動」の分科会に参加しました。
ここではNPT会議に向けてニューヨークの国連まで非核平和の訴えに行ってきた人の報告や「僕は戦争に行かされるの?」と心配する子どもにどう憲法を伝えたらいいのか、母としてどう運動するべきかといった切実な声が出されました。
私は、この間街頭宣伝をしてきて、スーパー前などで戦争法案反対の署名をしてくれる人が少しづつ増えてきたことや、女性たちで宣伝原稿を作る際に憲法を読み直し、前文にある「われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」==武力に頼れば必ず報復される。そんな安倍首相の叫ぶ「積極的平和主義」たるもので世界のリーダーになるのではなく、武器を捨てて世界平和のために力を尽くすリーダーになろう!と書いてあるところに感動し共感したことなどを発言しました。
助言者の西野弁護士は小学校時代に息子の同級生でした。「にしちゃん」の応援オバチャンとして参加した私たちでしたが、なんと!その明快な助言ぶりやわかりやすいお話にストンと納得する充実した2時間20分を過ごし、たくさんの言葉が心を打ちました。
その中でも・・・
★「憲法は国民を守る最後の砦」…民主主義は大事だが民主主義だけでは取り返しのつかない間違いをすることがある。だから政治から国民を守るものが憲法であり、現在だけではない。将来の国民をも守るもの。
★「貧困は最大の絶滅兵器」…アメリカの実情をみても、貧困の格差が拡大すれば徴兵制にしなくても貧困家庭の子は軍隊に行く。特に秋田県のように若者の雇用が不足していれば、不本意でも高額収入を得られる自衛隊に就職する。戦争になったら、薬も戦場に運んでしまうから本国の医療も貧困になる。
★改めて「社会保障と戦争は直結している」
★「憲法を暮らしの中に・身近なものに」
103項目しかない日本国憲法をもっと知ろう!一条文づつでも噛みしめて読んでみよう!と話し合いました。
午後の記念講演はフリージャーナリストの志葉玲氏による「戦争する国にしないために…中東から見た日本」・・・イラク・シリアなどに入り、切迫した画像を説明しながらの講演で、グイグイ惹きつけられました。ご自身がスパイ容疑で米軍に捉えられ、拷問・虐待を実体験されている方でした。
ISの問題なども含め「同僚が次々に殺されていくが、正義のない戦争を誰かが伝えなければならないという信念で、戦場の取材を続ける」と言われました。
ガザの情勢にしても、イスラエル軍は病院や学校を標的にして攻撃しており、その兵器は「武器輸出3原則」を踏み外して三菱重工などが関与した日本の殺人兵器が使われる。⇒これは憲法前文の「われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに存在する権利を有することを確認する」ことと真逆である。
★憲法違反をしてはいけない。
平和がどれだけ大切か。今こそ、国民が大きな「うねり」をつくっていこう!というメッセージをもらいました。
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