第31回市町村議会議員研修会
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「第31回市町村議会議員研修会」
5月11〜12日、中央大学駿河台記念館で自治体問題研究所の企画による基本的な地方議員の研修がありました。一斉地方選挙直後ですが何期も経験したベテランと言われる議員も多く全国から150人が集まりました。
記念講演は江藤俊昭山梨学院大学法学部教授による[自治体議会の役割と議会改革の現段階〜前史から本史へ]というテーマです。
ずっと市町村は機関委任事務(業務の4割が国の機関の下請け)をしてきた…これが前史。2000年4月1日から地方分権改革により原則全部が自治体の事務になった…これが本史への一歩。+財政危機により「あれもこれも」から「あれかこれか」を決めていかなければならない…結果、地方政治が行政主導からようやく現実のものになってきた。という背景からのテーマでした。
住民やマスコミからの議会と議員への批判が根強い中で、前述の時代変遷を踏まえれば議会改革せざるを得ない状況が今だと強調されました。
まずは議会、議員の心構えとして
(1)議員個人の活動はもちろん、それを超えた議会としての活動
(2)首長等との政策競争をするために連続的に活動する議会
(3)議会の本来の責任は議決責任
(4)議会活動を推進するために不可欠な条例策定や条件整備(報酬、定数等)…の4つを挙げられました。
議会が議決責任を再確認することで説明責任がはっきりするし、それには議員間討議が大事であり討議の材料として、調査と研究、住民との意見交換が不可欠である。という課題を具体化するために議会基本条例があり、その中に自治体の総合計画が位置づけられ、自治基本条例との絡みが大事になるとのお話でした。会津若松市や岩手県滝沢市、岐阜県多治見市などの様々な取り組みが紹介されました。
私達横手市議会も基本条例策定にあたり各地の資料をみさせてもらった経緯があります。でもまた初心に帰って学び直さなければと痛感しました。

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