国賠同盟の横手支部総会が開かれました
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「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟=国賠同盟の
横手支部総会が開かれました」
6月26日朝倉公民館で総会と学習会が行われました。
学習テーマは「治安維持法下の宗教弾圧…なぜ、宗教者が治安維持法で弾圧されたのか?」秋田県内の神社仏閣を長年かけて訪問し対話をされてきた高田博氏の講演でした。

〜〜明治新政府は、日本国民の思想統治を天皇と伊勢神宮信仰に求め、天皇を神格化し神道を国教として、日本を祭政一致の国とする方針を示した。そのため、日本各地でキリスト教の排撃やお寺、仏像の取り壊し(廃仏き釈)といった混乱が起った。明治7〜8年ころから落ち着いたが、天皇神格化の方針は明治15年の「軍人勅諭」に引き継がれ、明治22年の「大日本帝国憲法」、翌23年の「教育勅語」で国民に対する思想の統制体制を作り上げた。
宗教弾圧は治安維持法を境にふたつの時期に特徴づけられる。
1)大正14(1925)年に治安維持法が成立する前:明治維新によって社会が急速に変化する中、江戸末期から明治にかけ新しい宗教が神道の系統から数多く生まれた(天理教、金光教、黒住教、大本教)。貧困と苦悩の解決を求める民衆に急速に広がり政府は教義や活動を警戒し「不敬罪」で干渉、弾圧(大正時代だけでも136件)。
2)治安維持法による宗教弾圧。日本共産党とその周辺組織への弾圧に区切りをつけた後、天皇の神格化する国体を否定したとみなして宗教対策を強めた。天理本道、日本燈台社(エホバの商人)、日本聖教会、PL教団、創価教育学会(創価学会の前身)などが一斉検挙。さらに戦争末期(1944年9月30日)、神道と仏教、キリスト教各派が「大日本戦時宗教報国会」を結成し全面的に侵略戦争に協力することになる。しかし弾圧にあっても浄土真宗大谷派の僧侶、植木徹誠(タレント植木等の父)や竹中彰元は逮捕されても転向せず信念を貫いた〜〜。
現代の秘密保護法はこの時代と似ている…講演を聴いて直感しました。「戦争はイヤだ」とつぶやくだけで検挙される世の中には絶対にしてはいけない!と改めて決意しました。「
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