第10回朗読劇
”あの夏”
|
|
「第10回 朗読劇 ”あの夏”」

7月26日かまくら館で、朗読グループ「あおぞら」の皆さんが、広島・長崎で被爆した人たちの手記を朗読してくれました。小・中学生〜高校生そして様々な世代の大人たちが自分の言葉にして、心を絞りきって(という表現が私には伝わりました)1時間20分の上演を行いました。
代表の小松さんは「被爆70周年に10回目の節目を迎えることができたこと。非核平和都市宣言をしている横手市で今年も上演できたこと。上演者にもフロアの参加者にも子どもたちが数多くいてくれたことがとても嬉しく感謝」とあいさつされました。
なんの罪もない子どもたちや市民が突然「ピカッ ド−ン」に襲われ、自分に何が起こったのかわからないまま苦しみ抜いて死ななければならなかった子どもたちの被爆直後の様子を記した親の悲しみ、やりきれなさ、静かな怒りが聴き手の心に伝わってきます。長崎市にある「サダコ像」に象徴されるように、被爆後10年たってから原爆症で命を落とさなければならなかった人たち、そして今なお、原爆症と認定されずに苦しんでいる被爆者たち・・・。
地球上から核兵器がなくなるまで、そして原発の安全性がしっかりと保障されるまで私達は、非核平和を目指さなければならないんだ!と改めて痛感しました。
「積極的平和主義」だのと曖昧な言葉を使う人たちは、特にこの朗読劇の台本をしっかりと読むべきです。ポプラ社の「いしぶみ」、講談社の「ピカドン」、日本図書センターの「日本の原爆記録」、秋田県原爆被害者団体協議会の「秋田の被爆者」…これを読み、広島平和記念資料館と長崎原爆資料館に行ってみるべきです。
戦争は最大の暴力であり、現代の戦争は核の脅威を振りかざしているではありませんか!どんな理由があっても戦争は絶対ダメ!という信念で「平和はだまっていてもやってこない。自分たちで平和な社会をつくること」という先達の手記に学ぶ貴重な一日でした。
|