白寿園のクリスマス・ランチ
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「「白寿園のクリスマス・ランチ」
12月21日、ちょっと早いお楽しみ会がありました。横手市で唯一の直営特別養護老人ホーム「白寿園」では調理員さん手作りで食事を提供しています。
様々な行事食を用意してくれていますが、この日は、スポンジからすべて手作りのショートケーキを利用者のみなさんに提供するということで、取材と検食!におじゃましました。

ケーキの向かって左側は普通のショートケーキで、右側のが工夫を重ねた柔らかケーキ。
150人ほどの利用者の半数近くの方々が、刻み食対応とのことですが、写真のように、見た目も食感も、ケーキそのもので、美味しかったです。いわゆる「刻み食」は、ミキサーでトロトロになった献立を思い浮かべますが、ここでは、口から摂る食事の大切さを重要視して手間暇をかけて口どけの柔らかな食べ物を作っています。

白寿園のメニューです。ランチのお皿にあるのがエビのフリッター
今日のおかずの一品である、小エビのフリッターも、油で揚げたものではなく、まわりにオイルを振りかけてスチームを利用してつくるなど、風味を損なわずに低カロリーを追求しているのだそうです。認知症状の方は、朝、食べた記憶をなくしてどんどん食べてしまい、体を壊す・・・ということから、できるかぎり油脂を減らしているとのことです。
最近はノロウイルスなどの対策上、一同に会しての食事にはできず、それぞれお部屋に運んでのランチだそうですが、このように利用者の立場に立った食事を提供できるのは直営方式だから!と私も思います。「民間でできることは民間に」と、指定管理や民間譲渡などアウトソーシングを国は推奨しますが、緊急の場合に対応できるのは、やはり直営の施設です。
横手市は合併後、保育施設を民営化する方針を立ててしまいましたが、子どもたちをはじめ市民の福祉を守り、向上させる「福祉の心」を持つ主体が日々運営努力を続けていけるように行政・議会がしっかりとみていかなければ!と美味しいランチをいただきながら痛感しました。
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