地球温暖化最前線国〜キリバス共和国
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「地球温暖化最前線国〜キリバス共和国」

11月19日、秋田市の遊学舎でキリバス共和国名誉領事のケンタロ・オノ氏が講演されました。
環境問題を追求して学んでおられるエコ・マイスターの方々に混じって私も参加しました。主催は秋田県。実施団体は、NPO法人:環境あきた県民フォーラム(秋田県地球温暖化防止活動推進センター)。後援はストップ・ザ・温暖化あきた県民会議というところです。
8年ほど前に福島市で日本母親大会があった際「気候変動」についてのシンポジウムで紹介された国がキリバス共和国でした。すでにそのころから「太平洋で海面上昇による海岸浸食によって国が存亡の危機にある島国」としてマーシャル諸島・ツバイ・モルディブといった南太平洋の美しい島々が地球温暖化の影響を大きく被っていることは報道されてきました。
それを踏まえて今回仙台市出身でキリバス共和国に帰化されておられるオノ氏から貴重なお話を伺いました。特に印象に残った言葉を報告します。
地球の温暖化は遠い話ではなく、日本でも続けざまに発生する台風や農作物の採れかたが変わってきたことにはっきりと表れているにもかかわらず、日常の暮らしと気候変動の課題が結びつきにくいことが問題である。 扱いを間違えると戦争になってしまう!…シリアでの紛争が激化している要因の一つに温暖化によって小麦が採れなくなったことがあげられる。 キリバスをはじめ、地球上の子どもたちを「環境難民」にしてはならない!と、具体例をあげてお話されました。
2020年以降の温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」で、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが打ち出されました。
身近な生活の中で個々人が省エネの努力をすることは大切ですが、国を上げての対策=やはり大企業を規制することが第一課題ではないかと私は思います。24時間営業・過剰包装等々、企業側への制約をまずしっかりと環境省は取り組むべきではないか!と考えてしまいました。同時に子どもから大人までの一貫した教育の大切さも。
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