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新婦人 横手支部交流会


 
 「新婦人 横手支部交流会」


 10月29日、あさくら館で、山崎竹男さんの戦争体験をお聴きしました。
 山崎さんは97歳、おひさま班の山崎凉子さんの夫さんです。横手支部では10年ほど前にも山崎さんの過酷な戦争体験をお聴きし、平和の尊さを学んでのですが、今回ウクライナ情勢やアラブとイスラエルの悲惨な戦争を前に、再度お話をしていただきました。
 ご高齢にも拘わらず、気迫のこもった語り口で、しっかりとわかりやすいレジュメ「絶対に戦争はしてはいけない”理由“」準備してくださいました。
 長野県の一村で生まれ育ち、兄たちが招集され、たった50日間の修練所で理不尽な訓練をした後、17歳で「お国のために」と満州へ渡ったそうです。時は戦争末期で関東軍は沖縄など南方に移動させられ、ドイツの敗北でソ連軍が満州に力を注ぐ情勢となり、昭和20年1月、日ソ開戦直前に、農民や若者18歳~40歳を根こそぎ動員した大本営。
 しかし、電話局に配置されていた山崎さんは、その大本営からの通達で、軍や軍の家族が一般兵士さえも見捨てて逃亡することを知ってしまったとのこと。当時満州にいた日本人は155万人、そのうち27万人は開拓団である民間人だったそうです。酷寒の地に取り残された山崎さんたちは、捕虜になり、難民になって、飢えと病気と寒さで次々と命を落とし、凍りつく大地に穴を掘って折り重なるように埋めていかざるを得なかった…と辛い記憶を蘇らせてしまいました。
 その後はもっと悲惨で、日本人の死体を掘り起こし、火葬場に運んで焼くように命令されたそうですが、感情も無くなり黙々と作業をしたと言います。戦争は、人間の感情・感覚を無にしてしまう恐ろしさが私たち聴衆にもやるせなく伝わってきました。その後帰国の機会は何回があったのに、蒋介石による国民党と、毛沢東率いる八路軍との戦いにより1946年は断念。1950年の南北朝鮮戦争が米中の関わりにより大戦争になり帰国できず、1958年にようやく舞鶴港に帰れたとのことです。
 20万人近い人が満州で死去したのに、遺族に届いた白木の箱には死亡日付の紙しかなかった…と、高齢化が進んだ今も「語り部」の方々が無念さを滲ませています。「日本国憲法9条の意義はますます大きい!」と山崎さんは、私たちに全身全霊で伝えてくださいました。この貴重なお話を肝に銘じなければ!と思います。




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