|
|
「記録的に長い一日…臨時議会」
5月20日、メインテーマが「椛蝸Y振興公社に対する貸付金についての権利放棄」の臨時議会がありました。10時から19時過ぎと白熱した議論の末、当局の提案が全員一致で採択されました。
事の発端は、合併前から旧大雄村の拠り所であった温泉施設について、地場産であるビールの原料「ホップ」を使った特産品が開発・販売されてから平成24年度まではずーっと黒字経営だった(指定管理料を含めて)ところ賞味期限切れホップ茶の発覚により赤字に転落してしまい、二度にわたって無利子の貸付をしてきたが、今月末に経営破綻の恐れがあるというので当局から清算させたいとの提案があったことです。
議会側は「第3セクターとはいえ、75%の大株主である横手市がこれまでどんな手立てをしてきたのか?」「資金ショート回避措置を講じることは市民の税金を使うことであり、棚卸資産の買収に容易に応じていいのか」「いったん直営にすることについて、職員の採用条件や評価基準はどう考えているのか」「当局は場当たり的な措置に偏り、全体像を示していない」等々、当局との問答が続き、議員全員協議会も数度重ねられ、結果的に「貸付金についての権利放棄と指定管理を取り消す」ことが採択されました。
私が賛成討論した内容は次の通りです。それに伴い「ゆとりおん大雄の運営を市直営で行うために必要な経費」について、「市営温泉施設特別会計予算に7472万円」「一般会計から収支不足額を繰り出す経費を693万円」合計8100万円の補正予算を全員で採択しました。
これには3人の議員が賛成討論をしましたが、私の討論も含め4人とも中身は当局の議会軽視に対する苦言・批判が盛り込まれています。私たち議員も苦渋の選択ではありましたが、議会が単なる当局案の追認機関になることは避けようと確認した上での結論だったと思います。
しかし傍聴席からは「議会のチェック不足」との厳しい声がありました。私たちはそれを真摯に受け止め、第3セクターという市民の税金を多額に使った組織の経営状況をしっかりと監視していく計画を、執行機関と議決機関と市民とで侃々諤々の議論・検討をしながらつくっていく決意を固めた一日でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 議案第78号に賛成の立場で討論します。
まず、この件について、管理運営をしている大雄振興公社は第3セクターであり、議会の権限が地方自治法によって制約されている部分があることは事実です。
しかし私たち議会は結果的に、民間活力を導入する目的で指定管理者に指定しました。
当該公社においては、昨年度以前から問題が発覚しておりこれまでの法人の自助努力を促進する意味で、議会が資金繰りの援助をしてきたわけであり、それが好転しなかったということは遺憾であるといわざるを得ません。また議会で立ち上げた特別委員会の一員としても、市民に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかしながら市民生活と雇用の点から、今後の方策をしっかりと打ち立てることを、議会の責任を痛感しつつ、当局に強く求めて賛成します。
|
|
|