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「秋田県医療に係る住民説明会(県南地区)」 ![]() 11月19日(日)浅舞地区交流センターで、県の担当者による説明会がありました。 国は4年前から全国の「地域医療」を再編する構想を公表しており、424の医療機関を統合すると、いきなり明らかにしました。当時は大森病院と羽後病院をなくす!とされ、大森地域の住民が急きょ「存続を求める署名」活動を展開して地域に根差した病院である大森病院の存続が認められた経緯があります。しかし国はさらに全国の医療機関を統合し再編する動きを強めています。 秋田県は、現在の8つの二次医療機関を3つに分割する方針を立て、県北・中央・県南に分けて住民説明会を開催しました。県南地区の開催については横手市の市報に小さくお知らせがあっただけで、私も見過ごしていたのを病院関係者から教えてもらい、説明会に間に合った次第です。 第一部は「秋田県医療の目指す姿」について県からの説明がありました。 ① 秋田県医療の課題:人口減少と高齢化の進行…すべての医療圏で人口減少→患者数減少→症例数の分散により若手医師の県外流出 ② 医師の働き方改革推進が必要→医療スタッフの減も進み、救急体制の確保困難。 これらの解決は ●各医療機関の役割分担による効率的な医療提供。 ●より広域的な機能分化・連携強化(=医療圏の在り方を展望)。 ●医師等がスキルアップしながら働き続けられる環境整備。との結論です。 *二次医療圏とは…一般の入院に係る医療を提供することが相当である単位として設定され、その際次の社会的条件を考慮しなければならない(・地理的条件等の自然的条件・日常生活の需要の充足状況・交通事情など)が、国は見直しを図っている。 結論として目指すのは「住み慣れた地域で暮らし続けたい」という県民のニーズに応え、かつ、質の高い医療を将来にわたって持続的に提供できる体制の構築。 そのために必要なのは、役割分担と連携強化により、地域で必要とされる医療を効率的に提供できる体制という説明がなされました。 第二部は「医療現場の現状とこれからについて」パネルディスカッションがありました。 パネラーは、大曲仙北医師会・湯沢雄勝医師会・横手市医師会・市立角館病院・雄勝中央病院・市立横手病院・大森病院・平鹿病院・秋田大学病院・若手医師のプロジェクトメンバーといった人々でした。それぞれの現状と課題・展望を述べられましたが、どのパネラーも、 ●地域住民が病院に係れなくなるわけではない…医療DXを駆使しオンライン診療で一定完結できる。 ●行政との連携強化で交通体系の整備による移動は重要。 ●秋田県は健診の受診率が高いので予防担当の医療機関を位置付ける=予防医学の推進・住民の意識高揚が大切。などの意見が出されました。 しかし住民にとっては二次医療圏の広域化に伴い「医療機関の役割分担と連携」は、専門的な医療を受けられるメリットはある反面、通院の「足」と医療機関の役割に応じて通院先を変えなければならないなどのデメリットもあります。 この説明会で終わらせることなく、住民間や医療機関とのQ&Aをもっと深めていく必要があると痛感しました。 |
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