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「9月市議会 決算審査…厚生分科会」
9月7日〜8日は2014年度の決算認定について、3つの分科会に分かれての審査でした。主な議案を報告します。
病院事業会計は横手病院・大森病院ともに赤字決算でした。要因は、公営企業会計制度の見直しに伴い、退職給付・賞与・法定福利の各引当金を計上することが今年度から義務づけられたこと。そして全国版新聞でも紹介されたように、消費税の増税で材料費などの経費や薬品等が値上がりしたこと(新聞では「8%ショック」という見出しでした)が大きいものです。私は、次のように認定賛成の討論をしました。
「2014年度は医療情勢が厳しく、全国的に病院経営は赤字が目立った。大きな病院でも大変な経営努力をしているようだ。当市の二病院も、より緊張感をもって経費削減をして頂きたい。そして精密な医療機器もさることながら医療機関は人材が財産である。医師やスタッフの確保について、病院のみならず市長始め当局の最大課題として取り組むことがこの決算から導き出されると強調し、認定することに賛成する。」
特別会計は、国民健康保険・介護保険・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・指定通所介護事業・障害者支援施設と多岐にわたっていますが、2014年度はすべて黒字会計でした。私は、後期高齢者医療特別会計決算について次のように賛成討論しました。
「75歳を区切って別の保険制度を作り、若い世代の保険料からさえ「支援金」という名目で自動的に支払わせ、しかも年齢を重ねるに従って医療の必要度が増すにも拘らず、一定額以上の医療行為はしないというこの制度自体は反対である。しかし2014年度においては秋田県の広域連合議会が保険料を据え置きし、軽減対象も拡大すると決めたことを評価して、私は予算に賛成した。横手市では、この特別会計事業を粛々と執行されたことを認め、決算を認定することに賛成する。」
一般会計の決算認定は、民生費や衛生費を中心に審査をしました。膨大な項目を侃々諤々と話し合いましたが、主には@高齢者を始めとする世帯の雪寄せ・雪下ろしの実績からみた課題として担い手の確保と拡充。A障害者福祉の面から、発達障害の場合、5歳児健康相談に始まり、小中学校への申し送りや成人してからまでのフォローをどう手立てするかという課題。B空き家問題について、解体と移住のどれに軸足をおくか検討していく方向にある。C環境保全センターの予算執行率は約9割だった。今後クリーンプラザに業務を移すことになるが、解体かリサイクルかFM計画の中で決めていく。などが論議されました。
私は「厚生分科会の審査においては概ね良心的に執行されたと評価する。細部にわたってはたくさんの課題が出されたが、これを次年度に活かすことを期待して賛成する。」と討論しました。
二日間の審査ではすべて採択されるべきものと採決されました。
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