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1月24日、臨時市議会が朝10時から夜9時近くまでありました。暗くなって市役所を出たら、全国版テレビに出るほどの豪雪(104センチ)で、車は「かまくら状態」!雪払いをして駐車場から脱出するのに20分以上かかりました。
主な議題は「温泉施設の民間譲渡に係る条例の廃止」や「温泉民営化にあたり第3セクターの株主や市民に対して責任をとるために市長の減給」といった提案です。
横手市は12年前に8つの市町村が合併しました。それぞれ6つの旧町村には直営と第3セクターの運営による温泉施設が9つありました。どれも財政が円滑にはいっていません。このままでは横手市の財政負担が莫大になってしまうという懸念から、民間に無償譲渡(土地は無償貸し付け)するという方針を決め、1年前から準備し募集してきた経緯があります。
選定委員会による検討を経て、4月1日から民営化することを議決したいというのが臨時議会の目的です。
けれども、市内8カ所の市民説明会でも市民の納得は得られず、運営するべき事業所が親会社も含めて不明確な点があり、当局が何度も議会の常任委員会協議会を開き、議員たちに説明をした?とはいえ、納得がいかない議員も多く、質疑を重ねてきたのですが、この臨時議会で、私は2つの議案に反対討論をしました。
結果は…多数決により6つの温泉施設は市が選定した事業所が運営することに決定しました。ただ、市長の減給案については「今ではないだろう。6月議会に提案するべきだ」という私たちの意見が多数を占め、否決されました。
市民にも議会にも説明不足・議論不足が顕著に表れた、後味の良くない一日でした。
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議案第3号「さわらび・ゆーらく・鶴が池荘の財産の無償譲渡並びに無償貸し付けについて」に反対の立場で討論します。
全国的な流れとして、地方自治体のまちおこし政策の、いわば目玉が温泉であった時代は、地元の人々の健康増進や雇用創出という点で意義があったと認めます。しかし中央政府がどんなに誇張しようともアベノミクスの恩恵は、私たちの地方には滴り落ちてはきません。
市内9つの温泉施設をこのまま維持していくならば、横手市の財政が破綻することは目に見えています。
けれども市当局が画一的に民間譲渡する方向を打ち出したことに対し、この間の市民説明会においても市民の不安や疑問が出されました。温泉を巡る地元としての議論も当局の説明も不足していると感じざるを得ません。
少なくとも地域に密着した事業所が譲渡候補者となっている施設はまだしも、温泉施設の運営実績が不明確な事業者に、横手市として責任をもって運営が託せるのか、しかも現在その当該施設を経営する第3セクターの状況は極めて厳しく、解散・清算に際し、横手市が財政支援を実施したとしても譲渡者へ順調に継承しうるのか問題は山積みです。
従って、私は、さわらび・ゆーらく並びに鶴が池荘の民間譲渡については賛成しかねることを申し述べ、反対討論とします。
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議案第1号(市長の3か月間10%減給)に対して反対討論
市長は、市民並びに株主に対する道義的責任をとるとの理由で当該議案を提案されました。その姿勢自体は評価するものです。
しかし、3月には補助金の支出が確定する見込みであり、また、この期に及んで判明した多額の修繕費(雄川荘とえがおの丘の空調設備故障に対して約7000万円)が見込まれるとの説明があり、さらに6月議会には第3セクターの債権放棄が提案されるとのことです。
市長は市政運営の最高責任者として、(今の減給提案ではなく)一連の公共温泉施設の民間譲渡に関する課題にメドがついた時点で、自らの責任をお取りになり、そこでご自身の減給を提案されるのでなければ、市民の理解は得られないのではないでしょうか。
よって、この議案には反対します。
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