|
|
「6月議会が終わりました」
6月29日、定例市議会の最終日でした。主な議題について報告します。
@国民健康保険特別会計の予算は前年度と同様に保険料が据え置きとなり、採択されました。
A社会保障推進協議会から提出された「子どもの医療費助成に係る国民健康保険の国庫負担減額調整措置の廃止を求める」陳情は議員全員賛成で採択され、意見書を国に提出することが決まりました。
B一般会計補正予算のうち、地元商店街活性化を目的とする商品券発行事業で商工団体に300万円の補助金を充当することに賛否が分かれ、300万円を削除する修正案が出されました。
私は「この商品券販売場所が横手市商工会と横手商工会議所に限定されることや、補助金の数字的根拠が曖昧なことなど」を勘案して齋藤市議団長とともに反対し修正案に賛成しました。
しかし結局、修正案は賛成少数のため原案の通り決まりました。
C横手商工会議所や体育協会など市内11団体から提出された「広域防災拠点機能を有する横手体育館(よこてアリーナ)の建設推進を求める」請願について審査しました。
総務文教常任委員会で紹介議員3名への質疑を経た上で4対2で「不採択すべきもの」となり、本会議の討論(賛成・反対一人づつ)が行われ、多数決によって請願は「不採択」となりました。
次の文書が私の請願反対討論です。
================================
請願28第2号に反対の立場で討論します。
この請願は、広域防災拠点機能を有する横手体育館(仮称:よこてアリーナ)建設推進を求めるものとして、市内11団体が8811人の署名を添えて提出されました。災害が多発している今日、防災拠点の位置付けと、産業・雇用を促進し人口減少にストップをかけるという切迫した横手市の課題を多数の市民が共有して発信されたことを市議会は重く受け止めていると、まず表明したいと思います。
その上で、請願の趣旨ならびに7つの請願項目を拝見するとき、私は非常に残念な思いにならざるを得ません。趣旨に明記されている「市民の安全安心を担う防災施設として、また、市の将来を担う子どもたちの夢やスポーツの振興・普及・発展・交流人口を増やす経済活動などの拠点施設として必要」という文言は、3月議会での当局が強調した通りですが、その根拠は私どもの納得がいく内容ではありませんでした。特に経済波及効果と維持管理費については想定の根拠に不安と疑問が今に至っても払拭できません。さらに請願団体も当然視されているように、施設における設計・施工・運営等が民間に委託する方式であるならばその利用料金も相当な金額になる可能性があります。災害時は公共の運営になるとしても、通常の利用や施設の運営については受益者負担が想定されます。請願人の方々は、自らも痛みを伴うことを覚悟しておられるのでしょうか。
市民の合意で策定された総合計画、市議会の提出で制定されたスポーツ立市条例いずれも市民・市議たちが真剣に論議して合意形成されたものではあります。しかし、けっして社会経済状況が潤沢といえないこの時期に地方自治体が大型施設を新設することはリスクがあまりにも大きく「県南の将来にとっても大切な施設」だと位置づけるのであれば、県当局への働きかけが必要であることを強調したいと思います。
折しも国から公共施設の見直しを迫られる横手市財産経営推進計画の遂行を図っているこの時期に、横手市全域を分析し既存の体育施設・文化施設・庁舎を必要に応じて再編することが喫緊の課題と言えます。
これからの横手市を維持発展させる中核を担うべき請願団体の方々と市議会・行政がしっかりと連携し、地に足のついた施策を展望することを優先して、今回の請願は採択に賛成できかねることを表明して討論とします。
==============================
折しも23日から参議院選挙が始まっており、10日の投票日まで残りわずかの選挙戦となっています。市町村議員はもとより、何よりも市民・国民がこれからの日本の進むべき道を決め、アベノミクスに厳しい審判を下すために集中します!
|
|
|