さようなら山内中学校
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「さようなら山内中学校」
12月16日、山内中学校の閉校式がありました。
戦後間もない昭和22年に開校し、スポーツにも芸術にも幾多の卒業生を輩出してきた誇りある母校に別れを告げようと、全校生徒58人に卒業生・保護者・歴代の教職員が大勢参列しました。
恵まれた自然の中で伸び伸びと育くんできた地域の拠り所がなくなることは、大森中・大雄中・雄物川中・鳳中・金沢中・西中と続く、寂しさというよりやりきれなさにかられます。少子化現象で部活も成り立たないなど閉校~統合の理由はいくらでも挙げられますが、本来は子どもが1人でもいれば、そこに学校を保障しなければならないのですし、これまで地域づくりの範囲は「小学校区」から最低でも「中学校区」を単位にして地域の人々が即座に集える距離が基本でした。
来年度から多くの生徒たちは、近くにある県立の清陵学院中学校を素通りして横手南中学校に通います。
生徒数が今でも多く、グラウンドも体育館もけっして広いとはいえない南中で学ぶことになる子どもたち。教育の機会均等というテーマに照らしてどうなのだろうか…と心配があります。県立と市立の違い? 学習指導要領は同じじゃないの? 子どもの選択権に任せる?…疑問は残ります。でも閉校は決定しました。

式の最後に山内村の村立100周年を記念して作られた山内村民歌「豊かなる山河」を卒業した高校生たちも一緒に披露してくれました。
4部合唱でイントロはアカペラ。素晴らしかったです。合併して横手市となってもこれから先、ずっと歌い継がれるであろう名曲に感動しました。
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