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9月は昨年度の決算認定という課題があり、条例・補正予算・陳情請願そして各決算についての審査がありました。
所属する厚生常任委員会では一般会計の他に国保や後期高齢高齢者医療・介護保険・介護サービス・障がい者支援施設といった特別会計がありますが、企業会計の病院事業についても審査をし、どれも赤字になることなく1年を過ごせたことを確認しました。
その上で、問題となるのは、やはり保育所や学童保育・医療機関・介護施設等で働く人材の不足でした。
労働環境を整えてこそ市民満足度が高まると、毎年議会が主張しているのですが、私が一般質問した「来年度の組織機構再編たたき台」を市長が提案した大きな理由が「職員の減少」であり、現在の計画で200人を減らし、さらにまた減らしていくことが前提になっています。「地元に仕事がない」と嘆きながら、重要な地元の雇用の場になるべき市役所の職員を減らしていくのでは本末転倒ではないのか?と憂慮する9月議会でした。
最終日には私が一般会計決算の認定に次の通り反対討論をしました。
その後に奥山議員が詳しく決算認定の反対討論をしたのですが多数決で原案通り認定されました。
また、今議会の補正予算案に「マンガ美術館費」が上程され、PR映像制作費に200万円、貸出用複製原画製作費に100万円が計上。その他指定管理料に9000万円を積算されていますが、観光やまちづくりとの連携が不明確ではないか?という心配から私達は反対しましたが多数決で可決されました。
このままで半年後に大幅な市役所の組織再編は無謀ではないか?と改めて危惧します。早急に現場の声・市民の声を出していかなければ!と思います。
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平成29年度一般会計決算の認定に反対の立場で討論します。
私たちの住む横手市のような地方自治体は、国民と最も身近に接する重要な機関であるにも拘わらず、福祉を削り地方創生の大号令の下でアメとムチをちらつかせる国の大きな制約にはばまれながらも、市民生活の向上と産業振興等に工夫を凝らして取り組まなければなりません。
ご承知の通り、そもそも決算とは、横手市の総合計画に基づいた事業を粛々と実践した結果であり、これに関わってきた全ての人が真剣に論議し、分析して今後の横手市の将来設計をつくっていくべき重要なものです。
しかしこの一年を振り返るとき、障害者施設や体育施設の指定管理者導入と市営温泉の民間譲渡という問題で、臨時議会の招集・補正予算の計上が相次ぎました。議会へも市民へも説明が不十分なまま決まってしまうことが著しかったと言わざるをえません。特に第3セクターや市営温泉の譲渡問題では3月の臨時議会で、私どもの鈴木団長の反対討論に示されたように、突然の空調設備修理に1億円以上の公費負担が計上されるなど、重要な問題で議会との協議や市民への丁寧な説明が一切なく進められました。
平成29年度でも発覚した職員の不祥事で再発防止策が「報・連・相」の徹底を第一に掲げられたことを鑑みても、誰に対しても忖度のない議論と市民に接する現場の率直な声を常に位置づけ、市民の血税(交付金と雖も原資は国民の血税)を心して予算執行するべきであると強調し、この議案すなわち平成29年度の一般会計決算認定に反対します。
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