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今回の議会は少し今までと違った様相だったと思います。私を含めて11人が一般質問をした中にも触れられていたのが、市役所の組織機構についてです。
当初の市長案を議会の3つの常任委員会で話し合い、論点を整理した結果、議会としての意見をとりまとめ、議長を通して市当局に申し入れました。そのプロセスで、10月に行なった24カ所での「議会報告と市民との意見交換会」で出し合ったことが重要だったと思いました。
どの地域でも、そして議会の総意としても、広大な横手市では「行政の地域化」が必要であり「本庁一局集中」では市民生活が取りこぼされてしまう!といった問題意識が大きかったと思います。まずは役所の組織再編のテーマの中で「地域局が従来のまま」に来年度も存続されることになりました。その他にも議長が議会終了後に市長へ提言(苦言)=問題提起したことに表されていると思う事が私も同感でした。
ひとつは「横手スキー場廃止条例」についてです。確かに昨年の水害で崩落したり、クマの出没もあったりという理由はあっても、公共施設管理計画によれば「3年後に廃止する」という方針をもっていたのが「前倒しで廃止する」という議案で当局から提案されたのです。スキー関係の団体にしか諮らず一般市民には説明がなく、小学校のスキー授業は天が森スキー場1カ所に集中させることで昼食休憩の場所も保障していない状況です。もっと検討の余地があるはずだし、これでは拙速すぎると判断して私も反対し、この条例案は否決されました。
それと同様に市民への説明がないまま具体的協議無しで事を進めていると指摘せざるをえなかった「駅東の再開発問題」や、議会への情報提供が無いままに小中学校の冷房設備について「国の交付金を申請する期限が短く、準備が整わない」として子どもたちの切実な願いを叶えようとすることなく今回は見送る…というやり方が多くみられました。
市長と真摯に横手市政を進めていくために「チーム議会」として話し合いをもっともっと深めていかなければ、市民の声をもっともっと市政に響かせていかなければと思った12月でした。
陳情も我が厚生常任委員会を中心に多く出されましたが次に主な陳情の審査結果を報告します。
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「75歳以上の後期高齢者医療自己負担を2割にしないことを国に求める陳情」について万千子の賛成討論
「年金はどんどん下がっており、老後破産といった言葉もたくさん出てきています。どこまで生きるかという点では区切りが付かないわけで、そのような時に医療の保障がなければ医療機関への受診が阻害され結局は手遅れになってしまい医療費もかえって膨大になるという結果に繋がってしまいます。そのようなことから、せめて今まで通りとしてほしいということで賛成します。」
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委員会・本会議ともに全員賛成で採択されました。
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「福祉灯油の実施を求める陳情」について万千子の賛成討論
「一時的に今は原油価格が下がっていますが、これがいつまで続くかはわかりません。生活保護費はどんどん引き下げられていることもあり、生活保護世帯では11月から3月まで支給される灯油代は全部生活費に回ってしまうという状況です。市では暖房費の値上がりを見込んで予算を補正しており、公平な考えとして一般の人たちにも考慮すべきではないかと思います。もうひとつ、クリーニング業や運送業など影響を大きく受ける人たちは大変だろうと思うので、ぜひ市で調査をし、何らかの助成措置を検討するべきではないかと陳情項目で言及している点を評価すべきと考え、願意を妥当と認め賛成します。」
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委員会・本会議ともに反対多数で、この陳情は不採択になりました。
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