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日本共産党の立身万千子です。
横手市という一地方都市においても、国の政治経済の動向はいやおうなく左右するものですが、先の唐突な大儀なき総選挙では、国会議員の裏金問題が国民の大きな関心を集め、注目・怒りの的となりました。
これは日本の社会全体を揺るがした歴史的事件であり、政府自民党の、国民に対する責任は消えることはないと思います。そのことが私たち国民の暮らし・生業を守る立場からも、今、議論されようとしている来年度の国家予算ひいては地方交付金に至る予算編成にどう表われるか、厳しく見定め行動していかなければならないと、改めて痛感します。
そこで私は、今回、どうすれば私たち市民が平和のうちに健康で幸せに生きていくことができるのか、市長のお考えをお聞かせいただきたく、質問します。
大きなテーマは「Well-beingの横手市を実現するためにどういう施策を講じるか」です。市長の所信説明にある通り、市の総合計画を皮切りに様々な市の計画が検証され、今後の施策を決定する時期である現在、その中に活かされることを願って質問いたします。
１， well-beingとは「身体的・精神的に健康な状態に加え、社会的・経済的に良好で、満たされている状態であること」といった説明が以前から謳われています。その中で特に、働く意欲や生産性を追求する施策の推進役であり、最も市民のために頑張っている市の職員に関わっての問題を質問します。
① 健康維持・増進のための市役所の取り組みを伺います。
職員の健康診断・二次検診・ストレスチェックの内容は向上したでしょうか？
このことについて、令和5年6月議会での林議員の質問に対し次のような答弁がありました。まず、市役所職員の健診受診率が98.3％であり、そのうちの31.3％が再検査あるいは精密検査が必要とされ、その該当者の中の63.7％が受診し、検査をしたとのことでした。
このように、ほぼ職員の3割が二次検診を受けていますが、その追跡調査なり健診内容は保健師集団はじめ専門機関との協議等々を重ねたうえで検証されていると思われます。市長は、この取り組みの結果について、どうお考えでしょうか？また、現在どのようにこの課題が進められているかをお尋ねします。
② 職員の健康相談やメンタル不全等の受け入れ態勢について質問します。
各地域局には保健師が配属されていますが、それぞれの地域に住む市民の様々な問題や訴えに対応することも昨今は増えてきているように私は感じます。
市役所の中で働く職員については、管理職の皆さんも日々細やかに配慮しておられると思いますが、昨年や以前に比べて対応が充実してきて充分であると、市長はお考えなのかどうか、お尋ねします。
③ 職員が要精密検査あるいは再検査を要するとの結果を持って二次検診を受けるにあたり、費用を本人が負担することになっていると、昨年の質問に対する答弁がありました。
それに関連して、以前、健康診断の費用や受診休暇等で、正職員と非正規職員の待遇が違い、会計年度任用職員は予防接種をするにも自己負担だということで受け辛い…という声を聞きました。基本的には正職員も非正規の職員も同様の対応をすべきと考えますが、現在の待遇はどうなのでしょうか？
２， 次に、学校給食の問題を質問します。国が提唱する「well-being」の背景にあった「少子化」を克服する施策として、「食」の中でも「子育て支援」の重要施策である「学校給食費の無償化」さらに有機食材の普及を、地域の環境整備と共に進めていく必要があるという点から次の通り質問します。
この課題については、昨年、市民から提出された「学校給食費の完全無償化を求める」陳情を議会でも採択しています。従って、これは喫緊の課題であると思われますが、市長のお考えを伺うものです。
① 我が横手市でも、第3子以降の学校給食費を無償とする施策を講じることになった点を歓迎したいと思います。更にもう一歩考えを進めて、成長期の児童生徒が保護者の諸事情に関わりなく、また食材の価格などに左右されることなく全員が無料で食べられる給食にすることを求めます。
さらに、現在は農薬や合成保存料の規制が知らず知らずのうちに緩和されて食品に含有している実態があることを厳しく監視し、身体にできるだけ害のない所謂オーガニック食材（有機食材）を提供するべきと考えますが、市長のご意見をお聞かせください。
② 今年は異常気象の影響が強く、給食費も食材費用も、カメムシ対策等で大変苦労が多かったと認識していますが、その薬品成分であるネオニコチノイドの対策はどのようになっているのか？不安や疑問の声を耳にします。
また有機フッ素化合物であるPFASの含有量が、平鹿地域や十文字地域に位置する雄物川の上流・中流域で多量に検出されたという報告があり、これが農業用水や水道水に含まれることの心配をしている市民が増えています。市長はどう対策を講じるお考えでしょうか?
以上で私の通告した質問を終了します。
Well-being と、横文字で普及されているように見えるテーマですが、これは私たち市民・国民ひいては全世界の人類が掲げてきた課題であり、地球規模の環境問題が深刻になるにつれて、国際的な企業も海外の国々も取り組まなければ、遅くないうちに世界全体が消滅してしまう恐れがあると危機感を強めてきている現象だと言われています。しかし、日本政府は残念ながら自然環境にも社会的な環境にも手を打つのが遅すぎるのではないか！と心配している人々がいるのも現実だといわれています。
私たち議会も横手市民が、ひとつには(①)身体的・精神的、②つめに経済的、③つめに社会的、④つめに仕事が良好な状態、⑤つめに、住んでいる地域や所属している団体との関係が良好という「well-beingの５つの原則」に則って、より良く生きていく為に力を尽くしていけたらと思います。
私自身、おかげさまで20年を超える議会活動の中で、何度も話し合ってきたことは「職員の満足度が高くなければ、市民の満足度は上がらない」という課題です。
市役所が市民ファースト・市民第一の考えに立ち、市長を先頭に、市民でもある職員と議会が力を尽くすことを改めて呼びかけ、質問を終ります。
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