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この議会では昨年度の決算を審査する課題があります。
一般会計について、私たちは認定できない問題を指摘し反対討論をしましたが賛成多数で認定されました。
その他の主な議題は国のコロナ対策交付金を活用しての補正予算でした。この中では小中学校の普通教室に冷房設備を入れること以外に、市が指定管理をしている道の駅十文字にある5台の冷房設備の不具合を修繕するための7500万円に上る補正予算が計上されました。
県内でも有数の売り上げを誇る道の駅を指定管理の在り方としてどうなのか?というそもそも論も必要ですが「20万円を超える修繕費は市が持つ」という協定書はあるものの、14年間の営業を通し自前で手当できなかったのか?等の疑問点について当局から納得できる説明がないことに対し、産業建設分科会でその予算審査をした際に、4人の有志が修正案を出し、私たちの議員団長である鈴木勝雄委員が趣旨を説明しました。しかし賛成多数で可決という結果になりました。
今議会で私が最も残念に思ったことは、自分の一般質問への答弁で、市長が頻回にわたる東京出張に際しPCR検査を受けなかったこと。さらにそれを正当化したことです。
「疑わしい人に近づかないから」という理由は非科学的であり、市民に責任を持つ立場の人間が言う言葉ではありません。今や無症状の陽性者が一番警戒されており、しかも横手市は高齢化率が4割になろうとしているのに…トップに忖度してか、随行の職員も検査を受けていなかった…これでは横手市が崩壊してしまうのではないか!と深刻な危機感を持ってしまいました。
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令和元年度 一般会計 決算認定に反対の立場で討論します
当該年度の予算編成に際し、全市的にマイナス5%のシーリングという、いわゆる緊縮財政がなされました。その結果、公民館の雨漏り対策をはじめ市民からの要求、要望にはなかなか応えることができない状況が年間を通して見受けられました。それにも関わらず今、決算を審査する段階で、予算現額に対する執行率は92.7%と大きな不用額が発生しています。この要因については、無駄を省こうと頑張った職員の努力が大きかったと思います。しかし市民からの様々な要望や負託に対して、的確に応えられていない面が多々あると指摘せざるを得ません。
将来的にいっそう厳しい財政状況が予想される中で、今後は一律にマイナス・シーリングということではなく、この決算審査を踏まえて一つ一つの事業を真剣に精査し、政策および施策に対してメリハリのある事業展開をするべきという意味を込めて、本決算に反対します。
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修正案趣旨説明
議案第89号 令和2年度横手市一般会計補正予算(第9号)について、修正案を提案し、趣旨を説明します。
はじめに、修正案の内容ですが、歳出7款1項4目商工観光施設費のうち「道の駅 空調設備整備事業 道の駅十文字」にかかる事業費7551万7千円を減額するものです。歳入では、15款2項1目「総務費国庫補助金」から5055万8千円を減額し、19款2項1目「財政調整基金繰入金」から2495万9千円を減額するものです。
次に、修正案提出の理由ですが、1つ目に当局が避難所としての供用を位置づけたことについてです。
担当者の説明によれば、道の駅十文字は指定避難所になっており、経年劣化が激しい空調設備を発電機付きガスヒートポンプ式エアコンに更新することによって、災害時の停電にも対応でき、また換気機能の向上により感染症対策も講じることができるようにするものとの説明がありました。
現在、十文字地域局エリアには、新しく完成する十文字地域多目的総合施設を含めて、たくさんの公共施設があり、隣接する道の駅がどのように避難所として使われるのか、危機管理の観点からは丁寧に説明されておりません。
避難所の駐車場として使われるものなのか又、内部を開放して避難させるのであれば、大部分が店舗であるこの施設の供用部のどこに、何人の方を非難させたいのかも分かりません。
更に、近い将来には新しい十文字小学校が整備され、十文字地域局周辺の公共施設の配置が大きく変わる予定ですが、それをも考えた防災計画についても説明されておりません。
防災の冠を付けただけの避難所計画は、避難者にとって混乱の原因になりかねないものと思われます。
また、災害時の電力確保は非常用電源設備の強化が基本であり、その上、今後各公共施設に多数のガスヒートポンプ式エアコンが設置された場合、広域にわたる災害発生時に、燃料となるLPガスの供給が100%確保できるのかも心配です。
2つ目に、現在の空調設備は1年以上前から不具合があり、当該道の駅は今年で14年が経過していると伺っておりますが、これまで時間があったにも関わらず7千万円を超える案件が突然提案されたことに対し、今日までの間に、将来の設備更新の検討や情報収集がなされてきたのか否かも疑問です。
もし、丁寧な検討をされて来たのならば、一部の業界からの提案のみならず、そもそも熱源の違いも含めた他のシステムとのイニシャルコストやランニングコストの比較検討をし、概算であっても議会に提示があって然るべきものと考えます
現に、ガスヒートポンプ式と電気ヒートポンプ式との比較では全国的なシェアは電気式が極めて多く、この事実は電気ヒートポンプ式を使用したほうが耐用年数から見た最終的なトータルコストが安くできるという、民間企業本来の経営感覚の現れであることに他なりません。
個々人の所持金ではなく、市民の血税を安易に使いがちな懸念を持たざるを得ませんが、今回のような当局の説明不足は、結果として現場に一番しわ寄せがいくことになるにも関わらず、当局からはその点の配慮が示されないことが遺憾です。
今後の指定管理の在り方や、その中での設備・備品の更新の在り方また、どんな有利な財源を使って整備されても、そこからは維持費が発生すること等を深く考え、検討していただきたいと願うことから修正案の提出となったものです。
以上、委員各位の賛同をお願いし、趣旨説明といたします。
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