|
|
とりわけ最終日には今議会での最大の闘いが繰り広げられました。大森地域の老朽化した3カ所の汚泥浄化センターをひとつにまとめる工事を2年前から取り掛かっていたのを、あまりにも杜撰な建設だったことが明るみに出て、最終日の採択で、賛成8反対16で否決されました。
私は悩み抜いた結果、同僚議員とは別の反対討論をしました。私を含め、4名が反対と賛成討論をした後に採決することになり、反対票が賛成議員の2倍になって、大森地域の浄化センター整備条例については結局、市長をはじめ建設関係業者の責任を追及することが強調されました。
水道料金の値上げなど市民負担の増税よりも、市民の安全・安心を最優先させるほうが重要ではないかと強く思います。
なお、市長は自己の責任を取るという意味で、給与の2割を1か月分減額する提案を同じく今議会に出したのですが、わずかにそれだけの内容で「ミソギが終わった」とする市長の態度があまりにも軽々しいという理由で私は反対票を入れたのですが、12対12と可否同数となり、議長の裁量で賛成多数となり可決されました。
私の反対討論を報告します。
===============================
議案第99号 横手市集落排水施設条例の一部を改正する条例案に
反対の立場で討論します。
9月定例会初日、大森浄化センター調査特別委員会(通称・百条委員会)の委員長報告がありました。
その報告と、百条委員会での工事関係業者や市職員の証人尋問の証言記録を読み返してみても、この議案についての当局からの説明内容とは異なる部分が多くあり、完全な修復を終えて第三者によるお墨付きの公共施設だとは到底言えないものと、私は判断しました。
また、この一連の経過を見ると、浄化槽という市民生活に密着する施設であるにもかかわらず、市民の健康維持を守るべき行政の無責任さが際立っていると認めざるを得ません。
今後、経費がどれだけ増額するのかは想定以上と懸念しますが、その負担を市民に転嫁することは許されるものではないと思います。
さらに、本件では 「市長名での念書が上部工を担当した建築JVに対して提出されており、組織の最高責任者である高橋市長の責任も当然免れるものではない」と、調査特別委員会で総括されている通り、発注者である市長と、工事関係業者の責任は非常に重く、両者の責任を不問にした状態で供用させることは、市民の不信や疑惑を払拭できないと言わざるを得ません。
今後、経費の増大が予想されることは否めないであろうと憂慮します。
しかし市長と工事関係業者は、各々自らに課せられた責任を果たすべく、市民の税負担ではなく、自己弁済も含め、市民生活の安全・安心の保障を最優先にすることを強く訴えて、私の反対討論とします。
|
|
|